子育ての知恵ぶろぐ

〜ヘーグル公式ブログ〜

第184回「電卓で計算して数学力をつける?」

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学力世界一ともてはやされた
フィンランドの教育は、
学力世界一を目指そうとする
アジア諸国において驚異的な存在です。

「宿題がない」

「テストがない」

「授業時間が短い」

「数学で電卓を使っていい」

など、われわれでは考えられない手法で
学力世界一を勝ち取っているのです。

確かに、
最近は1位の座を譲り渡しては来ていますし、
日本も復活の傾向にありますので、
完全一位とは言い切れませんが。
まず、
「宿題がない」と「テストがない」
というのはウソのようです。

結構、
宿題もあり、テストもある、
ということです。

ですから、
家庭で勉強させることは
どこの国でも変わらないようです。

家庭での取り組みでは、
宿題をさせるのもありますが、
「読書」を大事にしています。
フィンランドは他国と比べて
就学年齢が1年遅く、
義務教育の期間は
7~16歳までの9年間です。

また、
1日の授業数や授業時間は
OECD加盟国の中でも少ないと
言われています。

フィンランドの教師が
授業に費やす時間は年間600時間。

アメリカの場合は1,100時間ですから、
米国の教師の約半分の授業時間です。

通常、
学力を上げようとすると授業時間を
長くというのが通例のような気がしますが、
フィンランドの場合は全く逆です。
学校のカリキュラムもスリム化しており、
じっくりと深く掘り下げる授業を
行っています。

子どもの興味・関心を育てることを
大切にしています。

授業料は無料で、
交通費、給食、教科書や学用品も
無償で与えられます。

義務教育修了後の高等教育も
無償で受けることができます。
「電卓論争」というのがあります。

子どもに
電卓の使用を認めるか否かという論争で、
昔から続いています。

「子どものうちは機械に頼らず、
基本的な能力として
計算力を身につけるべきだ」
という考えが根強くあります。

一方、
世界的に有名な数学者ダイソンは、
「子どもたちを勉強好きにさせるのなら、
遊びの要素が不可欠だ」
と言います。

実は、
計算機に関する学術研究の圧倒的多数は、
電卓のような計算ツールを使うことで
概念的な理解力が高まると
結論付けています。

つまり、
道具を最初に学んだ方が
その科目を早くマスターできる
というのです。
各種調査によれば、
電卓を使用する学生は、
そうでない学生と比べて
数学に対する意識が高く、
さらに科学、技術、エンジニアリング、数学、
(STEM)の分野で
高度な計算処理能力が求められる
職業を志す可能性も高い
ということです。
これからの時代は
ハイテクがさらに進化していきます。

それによって、
人間に求められる能力も変わってきます。

自主的な学習態度の養成が
キーとなってきます。

基礎学力の構築と自主自立学習の基盤づくり。

どちらも大切な要素です。
子どもは一人一人違います。

性格も違います。

これからの時代を生きていく子どもたちを
育てていく大人たちに
必要なことは、ただ一つ、
「子どもの可能性を信じ、
それを最大限に伸ばしてあげること」。

それには、
時代に即した柔軟な発想をもって
接していくことです。