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子育ての知恵ぶろぐ

第190回 子どもにとっての「よい教育環境」を考える

子どもにとっての「よい教育環境」を考える

コメンテーター、国際ジャーナリスト、
ミュージシャンと幅広く活躍し、
国際的な知見と多角的な視野を持つ
モーリー・ロバートソン氏。

日米双方の教育を受け、
東京大学とハーバード大学に在籍した
モーリー・ロバートソン氏。

1963年に米ニューヨークで生まれ、
1981年に東京大学とハーバード大学に現役合格。

ハーバード大では電子音楽を専攻し、88年卒業、
国際ジャーナリスト、ミュージシャン、
DJとして活動しています。

日米双方の教育を受けた彼が、
日本の教育についてこう語っています。
「ふるいにかける教育」という言葉が
ぴったりだと思います。

試験で点数を取って、ブランド力のある大学を
目指す。

私が高校生だった80年代は受験戦争真っ盛りで、
本質を見失った教育がなされていました。

だから、大学に合格すると
みんな燃え尽きてしまうんです。

東大を3カ月で「やめよう」と決意したのは、
同級生がみんな魂を抜かれたような顔を
していたからです。

日本では、大学受験というハードルを
越えることで勉強に対する
やる気を失ってしまうのと、
課せられた試験に対応する受け身の姿勢が
形成されるので、
マニュアルに沿ってこなすことが
得意なソルジャーが次々に生み出されて
しまいます。

そうやって、臨機応変な対応ができない人材が
増えてしまったことが、
「失われた20年」を生んだ原因のひとつでしょう。

日本のこれまでの教育は、
いわばコンプレッサー。

できない子は放課後残りなさい、
という詰め込み型です。

平均値の底上げができる代わりに、
優秀な子も立ち止まらせてしまいます。

アメリカは逆で、エキスパンダー。

ただ、これが万能なわけではありません。

天才を生み出しやすいけれども、
こぼれ落ちる子もたくさんいます。

結果、貧富の格差が
とてつもなく大きくなっている。

さらに言えば、アメリカの教育では
学力が上がるタイミングが遅い。

SAT(大学進学適性試験)の理数系の問題を見ると、
基礎的なことが理解できているかを
問う確認問題だけで、応用問題がないんですね。

大学入学時点での平均的な学力は
日本のほうが高くなる仕組みです。

ですから、両方のいいところを組み合わせれば
ちょうどいいんです。

それに、イノベーションやクリエイティビティは、
ひとつの指標では測れません。

本来、子どもたちは多様な才能を持っていますので、
マルチな次元の発想でいろいろな方向へ
伸ばしてあげるようにするべきでしょう。

この意見は、多くのことを示唆していると思います。

学力世界一のシンガポールでは、
小学生が卒業時に全員受験しなければならない
PSLEという試験があります。

12歳の時点で、子どものその後の進路を
ふるい分けしてしまうのです。

そうした競争的な環境で育っていくと、
リスクをあまりとろうとしない、
イノベーション人材が育たない、
若者に自信がないといったことが指摘されています。

そのような弊害を是正しようと、
テストの結果を公表しなかったり、
テストの回数を減らしたり等の改革も
進められているようです。

つまり、幼少期に過度な負担を
かけるということについて、
冷静に判断することが必要なのです。

「ウサギとカメ」の話を思い出しながら、
一人一人の子どもの顔を見ながら、
その子の成長をみてあげましょう。

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