子育ての知恵ぶろぐ

〜ヘーグル公式ブログ〜

第203回「現代の大学生の幼稚さに見る『心の教育』の重要性」

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最近、大学生や同じ年齢層の若者たちの
犯罪めいた行動が相次いでいます。
SNSへの不適切(迷惑)動画投稿なども
後を絶ちません。

東京のある私大生三人らが、
半年間でDVDなど計約700点
(約1,250万円相当)を万引きし、
警視庁に逮捕されました。

理由は
「彼女にプレゼントを送るためにやった」。

捜査幹部は
「大学生にもなって万引きとは
幼稚の一言に尽きる」
と嘆きます。

また、前の話にはなりますが、
東大生も逮捕されたイベントサークル
「スーパーフリー」による
女子大生集団暴行事件など、
あまりに幼稚で稚拙、そして身勝手な事件も
少なくありません。

捜査関係者は
「”一流大” と呼ばれる学生も
そうでない大学生も徒党を組み、
一昔前の素行不良の中高生並みの犯罪に
手を染めている」と指摘しています。

これらの大学生とは思えない
稚拙な動機や短絡的な犯行は、
「自立心が弱い」など、
今どきの大学生の心の問題が根底にあります。

教育評論家の尾木直樹氏は
「今の大学生は常に友だちに依存しないと
生きていけない」と感じています。

大学は「学術の研究および教育の最高機関」
にもかかわらず、
学生が事件を起こした大学では、
規範意識の徹底など、本来なら
小中学生に行なうような倫理道徳教育を
実施しています。

大阪のとある大学では、
道徳を学ぶための教養科目を
全学生必修にしました。

学内からは
「大学生にもなってこんなことを
教えなければならないのか」
との声も上がったと言います。

教育の最高機関が抱える悩みは深いのです。

尾木氏は
大学で提出するレポートの名前を
ひらがなで書くなど、
大学生の稚拙な犯罪と学力低下との関係に
注目しています。

「今の大学生には向上心が全くない。
教育現場に長年かかわってきているが、
中高生のレベルの生徒が入学するようになって、
私自身、中学校の教師になったようだ」
と、大学生の稚拙な犯罪が
今後も相次ぐことを危惧しています。

このような心の問題は、
大学生だけの問題ではなく、
大人の世界にも広がっています。

あるメンタル・ヘルスの専門機関が
上場企業218社に行った調査によると、
直近3年間で心の病が「増加傾向にある」
と答えた企業は61.5%、
特に従業員が三千人以上の企業では86.2%と
大企業ほど心の病が増えています。

また、7割以上の企業が
「心の病」で1ヶ月以上休んでいる社員がいると
答えるなど、職場での心の病は
年々深刻化しています。

「職場でのコミユニケーションの機会が減った」
と思っている企業もほぼ半数あり、
同機関では、
「職場における横のつながりの回復が課題」
としています。

これらの二つの問題から言えることは、
みんながお互いに支え合って
社会は成り立っているのだという
道徳観を学ばないまま育ってきてしまっている
ということです。

人間には、
様々なプレッシャーや重圧がありますが、
それを乗り越える方法や
考え方を学び体得していくことが、
人生の大きな目的のひとつであり、
また修養のひとつでもあるのです。

ヘーグルでは、
「道徳観などの生きる上で大切な素養を
子どもの中に作り上げるのは小学校卒業まで」
と考えています。

幼い時の躾から始まり、
陽の部分である能力や才能を伸ばすと同時に、
陰の部分である「徳」を
育てなければならないのです。

ですから、
プレ小学部年中クラスから
小学部6年生の8年4か月の間、
毎回の授業の中で『心の話』をします。

その話の数は、420話にも上ります。

また、年間数回行われるPADの中にも
プログラムが織り込まれ、
人間学の基盤を作ります。

また、壱萬会と開催時に行われる『人間学』や
Pre-MEP、MEPでの毎回の授業の中でも
「人間学」や「心の話」をしています。

子どもの能力や才能を伸ばしていくことは
重要なことです。

しかし、それだけではなく、
正しい心を育てていくことは、
何よりも重要であると思います。

大きな成功に恵まれても、
心の問題で崩れてしまう人は後を絶ちません。

教育は、トータルで考えてゆかねばなりません。

そして、バランスが大切です。

~志のある人間に 第211回
『幼稚な大学生浅はかな犯行と
進行する心の荒廃』を参照~