子育ての知恵ぶろぐ

〜ヘーグル公式ブログ〜

第211回「コミュニケーション能力の大元は 意外なつながりが?」

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全国の公立小学校で起きた
校内暴力の件数が年々増加していることが、
文部科学省の調査でわかりました。

調査結果によると、
中学校の校内暴力はほぼ横ばいで、
高校は「微増」程度にとどまっていますが、
小学校の件数増加が際立っています

小学校の校内暴力の内訳は
「対教師」「児童間」「器物破損」
に分けられますが、
「児童間」は減少傾向にあるものの、
「器物破損」は増加傾向、
「対教師」については、
かなりの増加傾向でした。
東京都内の小学校の給食時に
男子児童に配膳の順番を守るように
注意した男性教師は、
「うるせえなあ」との大声に続いて、
あざができるほど何度もぶたれました。

別の都内の小学校では授業中、
児童が集団で教師に
はさみや消しゴムを投げつけ、
授業をとりやめました。

先生に対して突発的に暴力を振るう子どもに
どう対応するかが課題になっていますが、
小学校の校内暴力は
特定の児童が繰り返す傾向が強く
対策の検討を急いでいます。

暴力が教師に向けられるケースが
増えている件については
「中学の生徒指導に比べ、
小学校はノウハウが未熟」
と指摘する声もありますが、
暴力行為の背景は複雑です。
神奈川県教委の担当者は
自分の気持ちを伝えられず、
暴力に訴える事例が多い
と指摘しています。

家庭での虐待などが
要因として指摘されるほか、
子どもたちのコミュニケーション力の低下を
挙げる声も多くあります。

この
「子どもたちのコミュニケーション力の低下」
については、
別の側面からも窺い知ることができます。
現在の日本で
食料の輸入がすべてストップしたら、
1日の食事のメニューはどうなるのかという
シミュレーションを農水省がまとめています。

主食の米は、朝・夕食に各茶わん1杯。

おかずは夕食に焼き魚一切れを食べられますが、
朝と昼はジャガイモやサツマイモで賄い、
みそ汁も二日で一杯だけです。
このシミュレーションを受け、
5年生の児童が自分たちで栽培・飼育した
農作物や家畜だけに頼った食事をとる、
一泊二日の体験学習が
新潟県上越市の小学校で行なわれました。

雪に閉ざされる冬場の4ヶ月間を、
それまでに確保した食糧だけで
生き延びるという現実に起こりうる、
日本の食糧事情を子どもたちが
体験する試みです。

児童は学校に泊まり、
昼食、夕食、翌朝の朝食の三食分を
調理して食べます。

例えば、ある年には、
56人の5年生が参加し、
学校で借りた水田や畑で栽培した
米やジャガイモ、
児童がエサを与え育てた豚の肉などを
1泊分の食料にしました。

1食を約113キロカロリーとした1食分は、
通常の5分の1から10分の1の量です。

1人あたりの豚肉は約10グラム、
ご飯やゆでたジャガイモなども
2~3口分しかありません。

豚肉はスープの具にして
空腹感を減らすなどの工夫をしました。

それでも翌朝、空腹で気分が悪くなり、
保健室に駆け込む児童もいたといいます。
「(飢餓の国では)毎日このような生活を
していると考えたらすごく驚きです」

「育てた野菜、世話をした豚(の味)を
かみしめて2日間すごしました」

など、児童の文集には、
様々な感想が並びました。

体験後は給食を残さなくなり、
好き嫌いがなくなった子どもが
多いそうです。

同小学校の教諭は
「体ごと『食』を実感し、
子ども自身で、
食の大切さや感謝の気持ちを
学ぶことが大切」
と話しています。
飽食の国・日本で、
食べ物の大切さを次世代に伝える動きは、
少しずつ広がっています。

食べ物に関する話と、
最初の校内暴力の話には、
一見共通点がないように見えますが、
実は食べ物の好き嫌いの多い子は、
人間関係においても好き嫌いが多い
という報告もあります。

そのように考えていくと、
きちんとした食生活と
子どものコミュニケーション能力との関係は
意外と深いのかもしれません。
ヘーグルは、
コミュニケーション能力に恵まれた子どもに
育てるだけでなく、
与えられた問題に対する処理する能力や
それを諦めずに貫徹する忍耐力を兼ね備えた
「人財」を育てる教育を実践しています。

これら3つの能力を兼ね備えた人間に
育てることが重要と考えているからです。
~志のある人間に
第212回『小学生の校内暴力最多』を参照~