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第207回「東京の高校出身者はノーベル賞を取れない事実」

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日本のノーベル賞受賞者は、
2018年に本庶佑氏が生理学・医学賞を受賞し、
累計25人となりました。

その中で、出身大学別にみると、
トップは京都大学で8人、次は東京大学で7人、
3位は名古屋大学で3人です。

1人だけの大学は、神戸大、埼玉大、東工大、
東北大、長崎大、北海道大、山梨大
なります。

これらの大学は、すべて国立大学です。

これは、日本の国立大学の研究設備の充実度、
分配される予算の優位性等によって
指導者の高い質の確保ができる点で
有利になります。
25人の出身高校を見てみると、
東京都内に高校を卒業したのは、
利根川進氏(都立日比谷高校)一人です。

利根川氏は、
日比谷高校に近い東大には進学せず、
あえて京都大学理学部に進学しました。

7人の東大出身者は、全員地方の高校出身者です。

「数学のノーベル賞」と言われる
フィールズ賞の日本人受賞者は3人で、
3人の出身高校は、
小平邦彦氏は都立小石川高校
(松本深志高より転入)、
広中平祐氏は山口県立柳井高校、
森重文氏は私立東海高校です。
なぜ、都内の進学高校から
ノーベル賞受賞者が出ておらず、
大成しないのでしょうか。

その理由を考えてみましょう。
①東京の中高一貫教育校に入学する生徒は、
比較的経済的に裕福な家庭で育ち、
大学まで自宅から学校に通うタイプが多く、
荒波に揉まれる機会がない。

②小学校低学年から塾漬けで、
目標意識もないまま
大学合格にゴールを置き、
要領のいい勉強ばかりしてきたため、
大学に入っても熱中するものが
見つけられない。

③大学に入っても
同じ高校から進学してきた先輩なども多く、
大学での裏情報
(どの教授の単位が取りやすい等)が
手に入れやすく、 壁にぶつかることも
少なく要領よく卒業できる。

といったことが考えられます。
東大生は、3つに分類できると言います。

①燃えている学生
②燃え尽きた学生
③冷めた学生

①の学生には、地方の公立高校出身者に多く、
地元、家族から離れて
自ら自分の居場所を見つけ、
一人でいろいろなものを
積み上げなければなりません。

一度結果に恵まれると、
どんどん伸びていくのが
このタイプの特徴です。

②の学生には、東大一直線で来た進学校に多く、
勉強のやり方を教わってきたので、
自ら試行錯誤した経験が少なく、
大学の学問にどう向き合ったらいいか
わからないタイプです。

③の学生は、首都圏出身者に多く、
周りの高校の同級生が多く、
情報を簡単に手に入れることが出来、
簡単に単位を取ることができます。

自宅から通っているので、
困難を感じることもなく、
次第に大学がつまらないと感じてしまい、
熱中することもできないタイプです。

①のタイプの学生を輩出するのは、
地方の名門高校です。

都内の進学高校は、基本的に「詰め込み型」で、
進学実績を出していくのですが、
地方の名門高校は、「探求型」の指導をしています。

将来の素地を作る指導法なのです。

これからの時代に活躍できる子に育てるには、
子どもの個性を尊重し、
できるだけ主体性をもって
物事に取り組む姿勢を育み、
時には回り道をさせることも必要です。

そして、どんな人の意見も素直に聞き、
自分なりの意見をきちんと持てる人間に
育てていくことが重要です。
最近の日本人は、
どんどん小粒になってきています。

世界的な上位日本企業も減り、
ビッグスケールな人間が減っている気がして
なりません。

世界に通用する人物を共に育んでいきましょう。