子育ての知恵ぶろぐ 第466回 4歳児から忍び寄る大企業の魔の手
夕食の支度をしている間、
静かにしていてほしくて。
病院の待合室で騒がないように。
長距離ドライブで
退屈させないために。
そうやって、私たちは
子どもにタブレットを渡す。
YouTube Kidsを開き、
「これなら安全」と信じて。
でも、その瞬間から
始まっているのです。
あなたの子どもを
「生涯顧客」にするための、
周到に設計された依存化プロセスが。
議会で嘘をついた男、
マーク・ザッカーバーグ、
2021年、アメリカ議会の公聴会。
世界最大のSNS帝国、メタ社のCEO
マーク・ザッカーバーグは、
議員たちの前でこう証言しました。
「私たちは13歳未満の子どもを
意図的にターゲットにしていません」
しかし、内部告発者が持ち出した
社内資料には、
こう書かれていました。
「私たちは4歳児の市場シェアを
獲得する必要がある」と。
まだひらがなを覚えている最中。
友達と遊ぶことを学んでいる。
親の愛情を全身で求めている、
あの小さな存在。
その子どもたちを、
ビジネスの「ターゲット」として
議論していたのです。
「なんで私のスマホばっかり見るの?」
-5歳の娘が母親に言った言葉です。
夕食の席で、5歳の娘さんが
涙目でこう言ったそうです。
「ママは、そのキラキラ(スマホ)
ばっかり見てる。
私のこと、好きじゃないの?」
ハッとして娘の顔を見ると、
小さな涙がほほを伝っていました。
その時母親は気づいたそうです。
自分が「ちょっとだけ」と
スマホを見ている時間が、
実は1日に何時間もあったことに。
そして、自分がそうなっているなら、
子どもはもっと簡単に
依存してしまうということに。
なぜ、テック企業は
子どもを狙うのでしょうか?
答えは単純です。
子どもは、最も「おいしい」
顧客だから。
理由1: 自制心がない=やめられない
大人なら「もうやめよう」と
思える瞬間があります。
でも、4歳児には無理です。
6歳でも難しい。
小学生だって厳しい。
そのことは、
脳科学が証明しています。
前頭前野-理性的判断、自制心を
司る脳の部位-は、25歳頃まで
発達し続けるのです。
つまり、子どもたちは生物学的に、
依存から逃れることができない。
理由2: 習慣は一生続く
あなたが子どもの頃に好きだったもの、
覚えていますか?
その味、その感覚は、
今でも心地よく感じるはずです。
テック企業はそれを知っています。
4歳から始めた習慣は、
40歳になっても続く。
つまり、36年間の「顧客」を
獲得できるのです。
理由3: 親が気づきにくい
たばこやアルコールなら、
親は警戒します。
でも、スマホは? SNSは?
YouTube Kidsは?
「教育的」「便利」「時代に必要」
-そういう言葉で包まれているから、
危険性が見えない。
これこそが、彼らの狙いです。
「底辺への競争」
-企業が良心を捨てる理由
グーグルの元倫理学者、
トリスタン・ハリス氏は
こう警告します。
テック企業は今、
「底辺への競争」に陥っている、と。
どういうことでしょうか?
もし、あるSNS企業が
「子どもの健康を考えて、
依存させない設計にしよう」
と決めたとしても、
ライバル企業が
「もっと依存させる」機能を実装して、
ユーザーを奪っていく。
結果、良心的な企業は市場から消え、
最も悪質な企業だけが生き残り、
企業の「善意」に期待することは、
無意味になってしまうのです。
子どもが失っている時間は、
小学生の平均スクリーンタイム
(画面を見る時間)は、
1日平均4〜6時間ですから、
1年で1,460〜2,190時間、
10年で14,600〜21,900時間と
丸3年分の時間です。
失われるのは、心の健康にも及びます。
データは残酷です。
-2010年以降、若者のうつ病が
2倍に増加
-自傷行為をする10代女子が
3倍に増加
-「孤独を感じる」と答える
子どもが急増
これらの急増は、
スマホとSNSの普及時期と
完全に一致しています。
「でも、みんな持ってるから…」
というジレンマ
「うちの子だけ仲間はずれにされたら?」
「時代に取り残されたら?」
「デジタルスキルが育たなかったら?」
でも「デジタルスキル」は
必要になってから学べばいいのです。
実際、多くのシリコンバレーの
エンジニアたちは、
自分の子どもにはスマホを
与えていません。
彼らは知っているのです。
自分たちが作ったものが、
どれほど危険か。
元Facebookプロダクトマネージャーは、
こう語っています。
「私は自分の子どもに、
絶対にSNSを使わせない。
あれは人間の弱さを悪用するために
設計されているから」
本当に必要なのは「人間力」
AIが進化する未来で、
本当に価値があるのは:
-深く考える力-人と心から繋がる力
-創造する力-現実世界で問題を解決する力
スクリーンの中では、これらは育ちません。
今日から始める、
子どもを守る7つのアクション
1. 6歳まではスマホ・タブレットを
極力見せない
-WHOは2歳未満には完全禁止、
2〜5歳は1日1時間以内を推奨
-「退屈」は創造性の源。
何もない時間 こそ、脳が育つ
2. 小学生にはSNSアカウントを
作らせない
-Instagram、TikTok、YouTube
(無制限視聴)は厳禁
-YouTubeを見せる場合は、
必ず親が選んだ動画のみ
3. スマホは「家族の道具」にする
-子ども専用の端末を与えない
-使う時は必ずリビングで、
親の目の届くところで
-寝室への持ち込みは絶対禁止
(睡眠の質が劇的に低下します)
4. 「デバイスフリー時間」を作る
-食事中は全員がスマホを
別の部屋に置く
-寝る1時間前からスクリーンを
見ない
-日曜日の午前中は
「デジタルデトックスタイム」
にする
5. 親自身が見本になる
-子どもの前では、緊急時以外
スマホを触らない
-「ちょっと待ってて」ではなく、
今すぐ子どもの目を見る
-親がスクリーン依存なら、
子どもも必ずそうなります
6. 代替案を用意する
-退屈させないための「準備」を怠らない
-外出時は絵本、折り紙、お絵かきセットを持参
-「暇だ」と言ったら、一緒に遊ぶ、話を聞く
7. 学校・他の親と連携する
-1人で戦わない。
同じ価値観の親と
コミュニティを作る
-学校のデジタル教育方針を確認し、
意見を伝える
-「持たせない勇気」を共有する
幼児、小学生のとても大切な時期は、
まず原体験を積み上げることです。
全ての感覚はアナログから始まります。
身体全体で自然を感じ、
鉛筆を持って書き、
イメージ力、創造性を育み、
大きな素地力をしっかり
育てていきましょう。
ヘーグルの教育は、
このような原体験が構築できるように
プログラムされています。
きちんとした原体験が、
本物の思考力を育て、
本物のひらめき力を
身に着けられるのです。






