子育ての知恵ぶろぐ

〜ヘーグル公式ブログ〜

2018年12月5日
by ヘーグル
第187回「あなたの声がお子さんの心に届いていますか? 」 はコメントを受け付けていません。

第187回「あなたの声がお子さんの心に届いていますか? 」

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普段、何気なく発している自分の「声」。

みなさんは、
自分の声を気にしたことがありますか?

今日はこの「声」ついて、
考えてみましょう。

ある小学校の先生のクラスが
学級崩壊状態に陥りました。

先生は「静かにしなさい」などと
いつも声をからして叫んでいたため、
喉を痛めてしまい、
病院で治療を受けるまでに
なってしまいました。

「これではいけない」と思い、
先生は自分の声の出し方を
見直すことにしました。

まず自分が学校で
どんな声で話しているかを知るために、
実際に自分の声を録音して
聴いてみました。

すると、自分では信じられないような
ヒステリックな声に聞こえて
驚いたそうです。

もっと楽に出せる声を意識して発声し、
それを録音して繰り返し聴いては、
自然な声に近づける訓練を続けました。

すると、
人が変わったような落ち着いた声になり、
その頃には学級崩壊も
自然とおさまったそうです。
これは、この春出版された
「声のサイエンス あの人の声は、
なぜ心を揺さぶるのか」
(山崎広子著、NHK出版新書)
で紹介されたエピソードです。

この本の著者は
心理学、音声学の研究者で、
音楽・音声ジャーナリストですが、
声によって相手が変わり、
自分もまた変わるということ、
そして自分の本当の声を見つけることが
いかに大切かということについて、
科学的かつ経験的なアプローチで
解明しています。

声は音声という音であり、
音より話し方の方が人に与える影響が
大きいと考えがちですが、
実際は、人の感情や性格が表れる
「話し方」を含めて「声」なので、
人に何か伝える際に声がいかに重要か
ということがわかります。

言い換えれば、「本物の声」が
もっとも他人を動かすということです。
それを証明するこんなエピソードもあります。

ショッピングモールで
調理器具の実演販売を担当した
メーカーの社員が、お客さんに
「どうぞ、○○の実演販売中です!
いかがですか!」と、
朝から大きな声で呼びかけていました。

でも、反応が今一つ良くありません。

そこで、午後からはトーンを落として
ふつうに語り掛けるようにしたところ、
振り向いて関心を示してくれるように
なったということです。
本物の声とは、
その人自身の心と身体を安定させる声です。

人間には
心身を正常で健康な状態に安定させる仕組みが
あります。

従って、本物の声とは
「無理なく自然に出る声」とも言えます。
こうした本物の声を見つけるには、
まず自分の声をICレコーダーなどに録音して、
客観的に聴いてみることです。

そして、声を発したときの状況や
心理状態と照らし合わせ、
どんなときに、どんな声になるかを
分析していきます。

その中で自分で「いいな」と思った声が
「本物の声」です。

本物の声を発見したら、
それが使われたときの状況を
もう一度思い出し、
その時の気持ちになって
意識的に声を出していきます。

これを繰り返すことで、
自分にとっての本物の声が
身についていきます。
約80%の人は
「自分の声を嫌いだ」と思っているという
調査結果もあります。

録音された自分の声を聴いて
「自分はこんな声ではない」
と否定している話を聞いたことは
ありませんか?

でも、たとえ嫌だと感じても、
なかには「いいな」と思う部分も
あるはずです。

それを生かすようにするのも
大事なことです。
みなさんが会社や家庭で使っている声は、
こうした意味で本物の声でしょうか。

無理に作ったり、
自分では気づかないうちに
他人に意図せぬ影響を
与えたりしていることはないでしょうか。

子育てにおいても、
「本物の声」で接するのは、とても重要です。

自分の声がお子さんの心に
本当に届いているかどうか、
見つめ直してみましょう。

「ウチの子は全然言うことを聞かない」
とこぼしている方は、
もしかしたら、
本物の声で話していないのかもしれません。

一度試しに自分の声を
客観的に聴き直してみてください。

きっと、新しい発見があるはずです。

2018年11月28日
by ヘーグル
第186回「暴れ小熊vs小皇帝の戦いが始まった」 はコメントを受け付けていません。

第186回「暴れ小熊vs小皇帝の戦いが始まった」

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中国で悪質ないたずらをする子どもが
社会問題になっています。

彼らは「暴れ小熊(熊孩子)」と
呼ばれています。
33階建てのマンション屋上から
コンクリートブロックを投げ落として
バイクを破壊したり、
川を眺めている人を突き落としたり、
小学生が道に置かれたショベルカーに
乗り込んで動かし鉄の柵を破壊する、
など傍若無人な行動をしています。

駐車してあるポルシェの
屋根に乗って飛び跳ね、
自動販売機を壊してジュースを強奪と
やりたい放題です。
家族に対しても、ショッピングセンターで
「うるせえ、ババァ」と祖母の足を蹴り、
髪を引っ張って「おもちゃを買えよ」と
騒ぎます。

また、スマホに熱中していたところを
母親から注意されると、
その子は母親や祖母に殴る蹴るの暴行を
加えます。

また、ショッピングモールの中にある
エスカレーターでは、
手すりを滑り台代わりにして遊んでいます。

それを見ている母親は、注意するどころか
「すごい速いわね」と言って、
スマホで撮影していました。
「暴れ小熊」の問題は根が深いのです。

なぜ、親が怒らないのでしょうか。

彼らの親は一人っ子政策
(中国で1979年から2015年まで
施かれていた政策)時代に生まれ、
わがままに育てられた“小皇帝”たちです。

だから、しつけのやり方を知らず、
子どもをひどく甘やかし、
何でもありで育てています。

つまり、「暴れ小熊」を生む土壌を
親である“小皇帝”世代が
作り出しているのです。

「暴れ小熊」が、大熊になったら
さらに恐ろしい状況になります。
「暴れ小熊」に手を焼いた中国政府は、
更正させるテレビ番組を作ったり、
更正学校が官民協力で
設立したりしています。

中国政府は、「暴れ小熊」の親が
同政策の施行時期に産まれて
甘やかされて育てられた“小皇帝”が
子どもを甘やかし育てた結果としています。

周りの人が「暴れ小熊」を注意すると、
親の“小皇帝”が逆上するなど
散々な状態です。

幼稚園で起きた
子ども同士の喧嘩に怒った親が、
相手の子どもをビンタするという
事件が起きました。

この件では、
ビンタされた子の親も出てきて、
警察沙汰にもつれ込んだそうです。
大人になっても問題は続きます。

企業の就職説明会に父親がついてきて、
父親はなんと子どもの面接で、
面接官の質問に割り込み
逆質問を始めました。

「うちの子に給料を
いくら保障してくれるんだ?」

「職場の環境は?」

そしてその様子に、
初めは気まずそうにしていた子どもも
だんだん飽きてきたのか、
ケータイゲームを始めたそうです。

ある学生は、親の選んだ会社にしか
エントリーシートを送っていませんでした。

大学の学部も親が選んだそうです。

志望動機も親に書いてもらったそうです。

会社に入ってからも、
親に仕事をしてもらうのでしょうか。
そういう学生は
「自分が何をしたいのかわからない。
これから何の仕事をしたらいいのか
わかりません」と答え、
人事担当者を唖然とさせました。

この他にも、
履歴書等の書類も持ってこない学生も
多いのだとか。
子育てにおいて、
「甘やかし」というのは大変危険です。

また、幼少期の「しつけ」が大切で、
「正しいこと」をきちんと教えることも
重要です。

2018年11月21日
by ヘーグル
第185回「果敢に挑戦していく姿勢が未来を拓く」 はコメントを受け付けていません。

第185回「果敢に挑戦していく姿勢が未来を拓く」

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ヘーグルの教室もある
中東経済のハブ(中心地)として発展する
アラブ首長国連邦(UAE)のドバイ。

2020年には中東初の
国際博覧会(万博)を開く予定です。

それに向けた開発ラッシュが続きます。

野心的な成長戦略のもとで、
世界中のイノベーション(技術革新)を集める
「未来都市」はどんどん発展しています。

砂ぼこりが吹き荒れる広大な砂地の一角が
万博会場の建設予定地です。

2020年10月に開幕する万博には
日本を含む200以上の国、
国際機関などが参加し、
来場者数は前回ミラノ万博(2200万人)を
上回る2500万人を見込みます。

ドバイは、
万博でインフラ開発を加速させるほか、
日本を含む世界中の起業家から
技術とアイデアを募り、
ドバイでの実用化を条件に
資金援助する国家プロジェクトを
進めています。

ドバイが誇るのは、
「世界一」「世界初」であり、
「未来都市」の創造です。

昨年は空飛ぶドローンタクシーのテストを
開始しました。

また、現在開発中の次世代高速鉄道は、
気圧を下げて真空状態にした
巨大チューブの中を車両が走る仕組みで、
リニアを上回る
時速1,000キロでの走行が可能です。

現在、ドバイとUAEの首都アブダビの間は
車で2間かかりますが、
わずか12分に短縮するといいます。

2016年には世界初の3Dプリンター建築物が
完成しました。

2030年までに新規建築物の25%を
3Dプリンターで造る目標を掲げています。

電気自動車の普及を目指す中、
車に電力を直接供給する
特殊道路の開発も計画され、
人工知能(AI)を搭載した
ロボット警官の配備も進めています。

都市開発や技術革新に突き進み、
世界一の高層ビルなど
いたるところに
「世界一」、「世界初」がある
ドバイですが、
問題もあります。

2009年のドバイ・ショックで積み上がった
公的債務の縮小は進んでおらず、
財政状況は悪いままです。

無税国家として知られてきたが、
今年は付加価値税を初めて導入しました。

ただ、ドバイに見る積極姿勢には
注目すべき点がたくさんあります。

「脱・石油依存」を掲げ、
いち早く改革を続けています。
それに対し日本はどうでしょうか。

2017年度の日本の名目GDPは549兆円で、
6年連続で増加しています。

しかし、世界のGDPに占める日本の割合は
1994年時点で17.7%でしたが、
2017年時点では6.1%にとどまっています。

日本の一人当たりの名目GDPでは、
OECD加盟国の中では
1993年の2位から25位にまで低下しています。

国際的なグローバル競争の波に
乗り切れていないのが現状です。

14日に内閣府が発表した
2018年7~9月期のGDP速報値では、
年率換算では1.2%減となり
マイナス成長が2四半期ぶりとなりました。
このような
世界的な大変革期に来ている時代には、
積極的な攻めの姿勢が大事です。

子育てにおいても、
子どものマイナス面を見ていくのではなく、
これからの時代にどう生き抜き、
どう活躍していくのかを
その子の個性を中心に考えていくことが
必要です。

2018年11月14日
by ヘーグル
第184回「電卓で計算して数学力をつける?」 はコメントを受け付けていません。

第184回「電卓で計算して数学力をつける?」

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学力世界一ともてはやされた
フィンランドの教育は、
学力世界一を目指そうとする
アジア諸国において驚異的な存在です。

「宿題がない」

「テストがない」

「授業時間が短い」

「数学で電卓を使っていい」

など、われわれでは考えられない手法で
学力世界一を勝ち取っているのです。

確かに、
最近は1位の座を譲り渡しては来ていますし、
日本も復活の傾向にありますので、
完全一位とは言い切れませんが。
まず、
「宿題がない」と「テストがない」
というのはウソのようです。

結構、
宿題もあり、テストもある、
ということです。

ですから、
家庭で勉強させることは
どこの国でも変わらないようです。

家庭での取り組みでは、
宿題をさせるのもありますが、
「読書」を大事にしています。
フィンランドは他国と比べて
就学年齢が1年遅く、
義務教育の期間は
7~16歳までの9年間です。

また、
1日の授業数や授業時間は
OECD加盟国の中でも少ないと
言われています。

フィンランドの教師が
授業に費やす時間は年間600時間。

アメリカの場合は1,100時間ですから、
米国の教師の約半分の授業時間です。

通常、
学力を上げようとすると授業時間を
長くというのが通例のような気がしますが、
フィンランドの場合は全く逆です。
学校のカリキュラムもスリム化しており、
じっくりと深く掘り下げる授業を
行っています。

子どもの興味・関心を育てることを
大切にしています。

授業料は無料で、
交通費、給食、教科書や学用品も
無償で与えられます。

義務教育修了後の高等教育も
無償で受けることができます。
「電卓論争」というのがあります。

子どもに
電卓の使用を認めるか否かという論争で、
昔から続いています。

「子どものうちは機械に頼らず、
基本的な能力として
計算力を身につけるべきだ」
という考えが根強くあります。

一方、
世界的に有名な数学者ダイソンは、
「子どもたちを勉強好きにさせるのなら、
遊びの要素が不可欠だ」
と言います。

実は、
計算機に関する学術研究の圧倒的多数は、
電卓のような計算ツールを使うことで
概念的な理解力が高まると
結論付けています。

つまり、
道具を最初に学んだ方が
その科目を早くマスターできる
というのです。
各種調査によれば、
電卓を使用する学生は、
そうでない学生と比べて
数学に対する意識が高く、
さらに科学、技術、エンジニアリング、数学、
(STEM)の分野で
高度な計算処理能力が求められる
職業を志す可能性も高い
ということです。
これからの時代は
ハイテクがさらに進化していきます。

それによって、
人間に求められる能力も変わってきます。

自主的な学習態度の養成が
キーとなってきます。

基礎学力の構築と自主自立学習の基盤づくり。

どちらも大切な要素です。
子どもは一人一人違います。

性格も違います。

これからの時代を生きていく子どもたちを
育てていく大人たちに
必要なことは、ただ一つ、
「子どもの可能性を信じ、
それを最大限に伸ばしてあげること」。

それには、
時代に即した柔軟な発想をもって
接していくことです。

2018年11月7日
by ヘーグル
第183回「小学生低学年からのテストが危険!」 はコメントを受け付けていません。

第183回「小学生低学年からのテストが危険!」

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最近の首都圏の中学受験は、過熱しています。

1都3県(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県)の
公立小学校卒業予定者は前年の97.4%で、
2.6%減少しています。

一方、2月1日に私立中学を受験した人は
前年の102.6%と2.6%増加しています。

他の日程から2月1日に入試日を移した
学校もあるため、数値が伸びやすい
事情はありますが、リーマンショック以降で、
ここまで如実に中学受験者数が増加した年は
ありません。

その背景には、大学入試改革があると
考えられています。

大学入学共通テストの全容がわからず、
内部進学が保証される大学付属系の学校に
入れておきたいという保護者が増えている
からです。

そのようなことを踏まえて、
できるだけ早くから対策を打とうと
躍起になっている保護者も少なくありません。

特に、11月は無料テストのオンパレードです。

しかし、
自分の子どもの勉強のレベルはどうなのかと、
安易に受験することには危険もあります。

こんな一般の投稿がありましたので
一部引用します。

ここから————————————-

全国小学生テストを小学1年生の娘が初受験。
結果を見て人生で初めて涙の挫折を味わう

長女とテストを受けるかどうかを話し合った結果、
「うん、私、テスト受けてみる!」

子どもの意思を尊重して、テストを早速受験させて
みることにしました。

「試験どうだった?出来た?」

長女はあまり浮かばない様子で、
「あまり出来なかった…。」

そして試験から2週間ぐらい過ぎた後に、
テストの結果を取りに行きました。

夫と一緒に取りに行ったのですが、帰ってくるなり、
ギャーー!と大泣きです!

長女の顔中が、涙と鼻水でグチャグチャです。

「だって、わかんなかったんだもん。」

その日の午前中はそうとう悔しかったのか、
ずっと泣きじゃくっていました。

あまりにもテストが出来なかったことが、
小さな子どもにとっても悔しかったのでしょう。

だってね、だってねと言っておりましたが、
最後は喉が枯れるぐらい泣き疲れ果てて
いました。

人生で初めての挫折を味わったのです。

その日のお昼に母はおいしいジャンボ餃子を
ラーメン屋でかぶりつきながら、
長女のこれからの教育を
どのようにしたらいいのか、
頭でグルグルと考えていたのでした。

実は夫も私も、
小中とずっと勉強ばかりの生活でした。

夫は、小1からずっと塾通いでした。

共働きで育った夫は行くところが塾しかなく、
頭はトップの成績だったのに家のカネ問題で
進学断念です。

私も小4からずっと塾通いでしたが、
何1つとしていい思い出が残っていません。

こんな夫婦だから、塾というものには子どもを
行かせたくないのです。

———————————-ここまで

このようなケースは少なくないように思います。

親は、軽く考えていても子どもにとっては
大きな出来事です。

ここで一番問題なのは、
子どもや親の潜在意識に、テストの結果が
刻印されてしまうことです。

このような現象を心理学では「レッテル化」と
言いますが、親も子も実力はこんなものだという
意識が根を生やしてしまうことが危険です。
小学生(特に低学年)はテスト慣れを
していません。

問題用紙と解答用紙が別々だったり、
指示の仕方が少しでも違うと、何をしていいのか
わからなくなってしまいます。

つまり、
学力を測る以前の問題がある場合が多い
のです。

ですから、親が冷静に状況を判断し、
適切な言葉がけができる準備をしておかなければ
いけないのです。

ましてや、親の方がテストの結果に狼狽し、
子どもをなじるなどの行為をするのは
もってのほかです。

また、小学生の持っている能力を
単なる学力テストで測ることはできません。

子どもには、多くの可能性があり、
これからの時代はそのような測りきれない
ポテンシャルがモノを言います。

ですから、その結果は子どものごく一部分しか
現していないことを肝に銘じておかねば
なりません。

このようなテストは、
一見子どものためにあるように見えますが、
実は親のテストでもあるのです。