子育ての知恵ぶろぐ 第467回 「段ボールの寝床」から未来を拓く―親の愛が、あえて子どもに「苦労」を贈るべき理由
子育てをしていると、
わが子が苦しむ姿は
見たくないものです。
つい先回りして石ころを拾い、
平坦な道を用意してあげたくなる。
それは親としての深い愛情かも
しれません。
しかし、
「21世紀を生き抜く本物の力」は、
実は親が手を貸さない
「孤独な挑戦」の先にこそ
宿ります。
今回は、自民党を大勝利に導いた
高市早苗総理大臣の若き日の
鮮烈なエピソードを紐解きながら、
親としてどう子どもと「共鳴」し、
その心に火をつけるべきかを
考えてみましょう。
※今回の目的は、高市氏を称賛、
支持するものではなく、
女性首相初の高市氏の原動力は何か、
を探るものであり、
子育ての参考例として扱っています。
1. 10万円の渡米と
「段ボールの生活」で見つけたもの
26歳、松下政経塾を卒業後、
高市氏は手持ち10万円だけを握りしめ、
単身アメリカへ渡りました。
当初、住み始めたアパートには
ベッドもテーブルもありません。
残金が底を突く恐怖の中、
彼女は近所で見つけてきた
空き段ボールを床に敷き詰め、
その上で眠り、段ボールを机にして
ペンを走らせました。
食事は、1瓶のピーナッツバターを
数日かけてパンに塗って食べる毎日。
親の立場からすれば、
胸が締め付けられるような光景です。
しかし、
この「逃げ場のない孤独」の中で、
彼女の脳はフル回転し、
「どうすればこの状況を打開できるか」
という野生の知恵と直感力が
研ぎ澄まされていきました。
「親の庇護」という安全地帯を
抜け出したからこそ、
彼女の才能は爆発したのです。
それは、大学時代の生活にも
見られます。
大学受験で早慶ともに
合格したにも拘らず、
親の反対で自宅からの通学を
余儀なくされました。
奈良から神戸大学まで、
往復6時間の通学を卒業まで
やり遂げました。
2. 大型バイクと「転倒」から
学んだ自立
彼女の行動力を象徴するのが、
学生時代から没頭した大型バイクです。
当時は女性ライダーがまだ珍しい時代。
重さ200kgを超える鉄の塊を操り、
時には山道で転倒し、
バイクの下敷きになることも
ありました。
「危ないからやめなさい」
と言うのは簡単です。
しかし、
彼女は泥だらけになりながら、
必死で力を込めて
重い車体を一人で引き起こし、
再びエンジンをかける。
その繰り返しの中で、
「自分の失敗は自分で責任を取り、
自分の力で再び走り出す」という、
政治家としての原点とも言える
「不屈の精神」が身体に
刻み込まれていったのです。
3. 空手道で見出した「限界のその先」
さらに、大学時代に打ち込んだ空手。
真冬の冷たい道場で、
足の裏を真っ赤にしながら
突きを繰り出す。
息が止まるような稽古の中で、
彼女は「もう動けない」という
肉体の限界を何度も経験しました。
しかし、その限界を超えて
一歩踏み出したとき、
景色が変わる瞬間がある。
この「極限を乗り越えた達成感」は、
言葉による教育では
決して得られません。
自分を追い込み、自らの殻を
打ち破る経験をした子どもは、
将来どんなプレッシャーの中でも、
自分を信じ抜くことができるように
なります。
4. 子どもの心に火をつける
「親の共鳴」
へーグル教育で最も重要なのは、
親と子の心が深く結びつく
「親子の共鳴」です。
子どもが厳しい環境に
飛び込もうとしている時、
親が不安に思えば、
その波長は子どもに伝わり、
挑戦の足を引っ張ってしまいます。
心に火をつけるには、親が
「あなたなら、どんな暗闇でも
光を見つけられる」と100%信じ切る、
プラスの共鳴が必要です。
わが子を強くする「共鳴の声かけ」
•厳しい道を選んだとき:
「その道はきっと大変だけど、
だからこそあなたにしか見えない
景色が待っているね。楽しみだね!」
•壁にぶつかっているとき:
「今、あなたの心はもっと大きく
育とうとしているんだよ。
その苦労は、未来のあなたへの
最高のプレゼントだね。」
結論:苦労は「ギフト」、
信頼は「エネルギー」
高市氏が段ボールの上で
夢を見ることができたのは、
自身の志があったからこそですが、
その根底には、挑戦を否定せず、
自立を促す環境があったはずです。
親にできる最高の教育は、
苦労を肩代わりすることでは
ありません。
「どんなに転んでも、
あなたには立ち上がる力がある」
と信じ、その挑戦を
笑顔で見守ってあげることです。
わが子が自ら「段ボールの寝床」を
選ぶような逞しい志を持ったとき、
私たちはそれを最大の喜びとして、
誇り高く背中を押してあげたいですね。






