あるお母様からうかがった話です。
娘が幼稚園に入って、初めての参観日。
運動会が近いので、園庭でリレーや
障害物競走の練習を見学しました。
走り回る3歳児の集団を仕切る先生は、すごいと思います。
私だったら、1人だけでも手を焼くのに…。
3歳児は時々怪獣に変身するから大変です。
先生は笛ひとつで全員を整列させて、
順番を待つ子はしゃがんで一所懸命応援します。
なんとも可愛らしいです。
それでも、中には集団から離れてしまう子も出てきます。
男の子が3人、怪獣ごっこを始めてしまいました。
2匹の怪獣対1人のナントカレンジャーの戦いは、
決着がつかないまま、怪獣たちの逃走によって
あっけなく終結を迎えました。
すると、そのナントカレンジャーは、私のすぐ横で、
「きさまぁ!とぉー!」と見えない敵と戦い始めたのです。
元気なのはいいけれど、他の子はみんな練習してるのになぁ……。
注意しようか迷っていると、戦いにも飽きた様子で、
「おまえだれのかーちゃん!」と言っています。
はて?台詞にしてはおかしいなぁ?と、しばらく考えていると、
そうか、「お前、誰の母ちゃん?」と、
私に質問しているんだ、とわかりました。
なんと、私は、3歳の子に『お前』呼ばわりされていたのです。
「お前、じゃないでしょう?」と、思わず言ってしまいました。
言ってしまってから、他人の子にこんなこと注意して
よかったのかな、と思いましたが、時すでに遅し。
今回は、「母ちゃん」には目をつぶろう、と思いました。。
ナントカレンジャーは、ビックリして目をまん丸にしています。
固まってしまったその子に、もう一度、
「私は○○のお母さん。
だけど、大人の人にお前って言うのはおかしいわよ。」
と言うと、何も言わずに走って行ってしまいました。
とりあえず、練習に戻っていきました。
彼にしてみれば、まったく予想していなかった答えが返ってきて、
不意をつかれたのだろうと思います。
初対面の大人を「お前」と呼ぶのは、
彼にとっては普通のことなのでしょう。
このような言葉づかいについて、周りの大人たちは、
教えてあげないのでしょうか。
親の顔が見てみたいとまわりを見回しても、
皆おしゃべりに夢中で、彼を気にしている人はいません。
まだ3歳なんだから、そんなに厳しいこと言わなくても、
と思われるかもしれない。
でも、小さい子どもは、良いことでも悪いことでも、
全部吸収してしまいます。
間違って覚えてしまったことを、
大きくなってから直すのは大変なことです。
だったら早いうちに修正した方が、
本人のためにもいいと思います。
いちばん傍にいる両親が教えられれば、いちばんいいのです。
三つ子の魂百まで、なのだから。
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