第92回 子どもが「嘘」をついたら ⑤

子どもが「嘘」をついたら ⑤

お母さんの作ったお弁当が食べきれなくて

友達にあげてしまったのに、お母さんには

そのことは言わずに「おいしかった」と言ってしまった子に、

「これはついてもいい嘘か?」と訊かれたとき、

私はこう答え、その子と一緒に考えました。

「お母さんを喜ばせるためにつく嘘は、いいと思うよ。

でももし、お友達がお母さんに本当のことを話しちゃったら、

お母さんはどう思うかなあ?寂しくならないかなあ?」

「そうだね…寂しくなるかも…」

「じゃあ、どうしたらいいと思う?」

「う~~~ん、そうだなあ…」

「お弁当のおかずをお友達にあげるのは、

1回や2回ならいいと思うけど、毎回だったらどうだろう?

いつも食べきれないなら、どうして全部食べられないのか

理由をきちんと話して、量を減らしてもらうとか、

どうしても食べられないおかずを他のおかずに変えてもらうとか、

お母さんに相談した方が、お母さんにとってもいいんじゃない?」

「そうだね、それがいいかもしれないね!」

大事なのは、

 

・一つの嘘から、人の気持ちがいろいろと場面や時間とともに
変化していくということ

・嘘にもいろいろな種類があること

・嘘をつくことは、単に良い悪いではなく、
人が気持ちよく生きていく上で必要な場合もあるし、
また、使い方もきちんと考えていかなければならないこと

・自分のしたことは、必ずめぐりめぐって
自分に返ってくるものだということ

 

これらを前提に、相手の身になって一緒に考え、

深めていくのがいいのです。

決して、答えは一つだけではありません。

いろいろな考えが出てきたときに、それを安易に否定せず、

そのような発想からどのような展開が起こるかを

数多く考えることが、人間をより深く見ることのできる

力を養うことにもなるのです。

そして、親と子は

・「嘘をついてごめんね」と素直に言える関係

・お互い本当のことを言い合える関係

であることが最も大切です。

 

いちばんいけないのは、お互いが

嘘をつき合う関係になってしまうことです。

そうなると、本当のことが言えなくなってしまい、

やがて、鎧を着た人間同士の関係になってしまいます。

一つの「嘘をつく」ということから、

親も子も大きな学びのきっかけになるものだ、

ということに気づいてもらえれば幸いです。

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