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子育ての知恵ぶろぐ

第187回 あなたの声がお子さんの心に届いていますか?

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普段、何気なく発している自分の「声」。

みなさんは、
自分の声を気にしたことがありますか?

今日はこの「声」ついて、
考えてみましょう。

ある小学校の先生のクラスが
学級崩壊状態に陥りました。

先生は「静かにしなさい」などと
いつも声をからして叫んでいたため、
喉を痛めてしまい、
病院で治療を受けるまでに
なってしまいました。

「これではいけない」と思い、
先生は自分の声の出し方を
見直すことにしました。

まず自分が学校で
どんな声で話しているかを知るために、
実際に自分の声を録音して
聴いてみました。

すると、自分では信じられないような
ヒステリックな声に聞こえて
驚いたそうです。

もっと楽に出せる声を意識して発声し、
それを録音して繰り返し聴いては、
自然な声に近づける訓練を続けました。

すると、
人が変わったような落ち着いた声になり、
その頃には学級崩壊も
自然とおさまったそうです。
これは、この春出版された
「声のサイエンス あの人の声は、
なぜ心を揺さぶるのか」
(山崎広子著、NHK出版新書)
で紹介されたエピソードです。

この本の著者は
心理学、音声学の研究者で、
音楽・音声ジャーナリストですが、
声によって相手が変わり、
自分もまた変わるということ、
そして自分の本当の声を見つけることが
いかに大切かということについて、
科学的かつ経験的なアプローチで
解明しています。

声は音声という音であり、
音より話し方の方が人に与える影響が
大きいと考えがちですが、
実際は、人の感情や性格が表れる
「話し方」を含めて「声」なので、
人に何か伝える際に声がいかに重要か
ということがわかります。

言い換えれば、「本物の声」が
もっとも他人を動かすということです。
それを証明するこんなエピソードもあります。

ショッピングモールで
調理器具の実演販売を担当した
メーカーの社員が、お客さんに
「どうぞ、○○の実演販売中です!
いかがですか!」と、
朝から大きな声で呼びかけていました。

でも、反応が今一つ良くありません。

そこで、午後からはトーンを落として
ふつうに語り掛けるようにしたところ、
振り向いて関心を示してくれるように
なったということです。
本物の声とは、
その人自身の心と身体を安定させる声です。

人間には
心身を正常で健康な状態に安定させる仕組みが
あります。

従って、本物の声とは
「無理なく自然に出る声」とも言えます。
こうした本物の声を見つけるには、
まず自分の声をICレコーダーなどに録音して、
客観的に聴いてみることです。

そして、声を発したときの状況や
心理状態と照らし合わせ、
どんなときに、どんな声になるかを
分析していきます。

その中で自分で「いいな」と思った声が
「本物の声」です。

本物の声を発見したら、
それが使われたときの状況を
もう一度思い出し、
その時の気持ちになって
意識的に声を出していきます。

これを繰り返すことで、
自分にとっての本物の声が
身についていきます。
約80%の人は
「自分の声を嫌いだ」と思っているという
調査結果もあります。

録音された自分の声を聴いて
「自分はこんな声ではない」
と否定している話を聞いたことは
ありませんか?

でも、たとえ嫌だと感じても、
なかには「いいな」と思う部分も
あるはずです。

それを生かすようにするのも
大事なことです。
みなさんが会社や家庭で使っている声は、
こうした意味で本物の声でしょうか。

無理に作ったり、
自分では気づかないうちに
他人に意図せぬ影響を
与えたりしていることはないでしょうか。

子育てにおいても、
「本物の声」で接するのは、とても重要です。

自分の声がお子さんの心に
本当に届いているかどうか、
見つめ直してみましょう。

「ウチの子は全然言うことを聞かない」
とこぼしている方は、
もしかしたら、
本物の声で話していないのかもしれません。

一度試しに自分の声を
客観的に聴き直してみてください。

きっと、新しい発見があるはずです。

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