第230回 子どもの「読解力」を伸ばすために幼児期に何をすべきか?②

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子どもの「読解力」を伸ばすにはの
第2弾です。

前回は、「暗唱」の大切さを中心に
お伝えしました。
今回は、前回でも少し触れましたが、
「絵本の読み聞かせ」についてです。

2歳の時にヘーグルに通い、
公立中高を経て
東京大学理学部情報科学科に進学した
女の子のお母様の体験談
です。

まず、この学科は、
女の子がほとんど入学できない
超難関な学科です。

数年に一人か二人というレベルですので、
女の子が入るとその学科の表紙に
写真が掲載されるというのが伝統です。

「大学院に入った時でも、
ずっと自分の写真が飾られていた」
というくらいです。

その学科には、コンピューターを
0から作ることができるレベルの
数学力が必要だと言われています。

その子が幼少期の頃、
お母さんのところに何度も何度も
「同じ絵本を読んで」
とせがんだそうです。

普通だったら、
十数回も読んであげれば、
「もういいでしょ」と言って
子どもにあきらめさせるのが
普通でしょうが、
その子のお母さんは違いました。

絵本を持ってくるたびに、
お母さんはにこにこして
何度も何度も読んであげた、
と言います。

やがて日も暮れ、
「夕食の支度をしなければならない
時間になっても読み続けた」
と言います。

その時、お母さんは
どうして絵本を読み続けてあげた
のでしょうか?

「この子が、これだけ同じ本を
何度も何度も読んでほしいというのには、
何か理由があるはずだ。
この子は何かを欲している。
だから、今日はこの子が満足するまで、
とにかく本を読んであげよう」

と思ったそうです。

その時、ご主人が帰ってきても、
ご主人は夕食ができていないことを
咎めなかったと言います。

子どもの知的欲求を満たしてあげることが、
教育において非常に重要だということを
ご夫婦で共通認識されていた
からです。

絵本の読み聞かせは、
非常に重要な取り組みです。

そして、それと同じくらい重要なのが、
「童謡を歌う」こと
です。

「童謡」は、いろいろな言葉が
楽しいメロディーに乗せられて
歌うことができる、
幼児にとっては不可欠なものであり、
非常に親しみやすいアイテムです。

特に、季節に合った童謡を
聞いて口ずさむことにより、
子どもの脳はフル回転します。

例えば、雪が降った日に
「ゆーきやこんこん……」と歌うのは、
子どものすべての五感を使います。

また、聞いて楽しいという感情も
非常に大きな要因となります。

「言語は音から」を
ぜひ実践してください。

また、少し大きくなってきたら、
「落語」を聞かせて
それを覚えてしまうのも、
非常にいい取り組みになります。

海外に出れば、なおさら
ユーモアセンスは重視されます。

会話の中で、
一つもユーモアが含まれないというのは、
致命的なことにさえなりかねない
重要なことなのです。

面白い話に自然と笑っているうちに、
言語に対する「核」が作られます。

現代のような
即興的な漫才のようなものではなく、
「古典落語」のような
じっくり話が続くある程度長いものが
おすすめです。

ストーリーの中に
じっくり入っていくことは、
「長文読解力」の入り口にもなります。

これから、
お正月を迎える時期となりますが、
ぜひ、このような取り組みをしていただき、
言葉に敏感な子どもに育てましょう。