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子育ての知恵ぶろぐ

子育ての知恵ぶろぐ 第270回 子どもの「読解力」を伸ばすには? PART6

子どもの「読解力」を伸ばすには? PART6

京都大学大学院医学研究科の特定助教・
大塚貞男氏と教授・村井俊哉氏は、
2021年1月26日付の国際学術誌
「Scientific Reports」に
漢字の「読字」「書字」「意味理解」の
習得には、部分的に異なる複数の
認知能力が関わっていること、
また「書字」能力が高い人ほど
文章作成能力が高くなり、
手書きの習得が高度な言語能力の発達と
関連する
ことを発表しました。

今回の研究では、大学(院)生30名に対して
漢字能力として「音韻処理」
(字と音を結び付け、意味を理解するために
無意識的に一まとまりの単語として
認識して読む能力)「呼称速度」
(文字・単語・文章を読む能力)、
「視空間処理」(目から入った情報から
ものの位置や向きを認識する能力)、
「統語処理」(言語を文法的に処理する能力)
の4つの領域に関しての心理検査を
実施しました。

その結果、「音韻処理」は
他の3つのすべての側面の習得に共通して
関わるのに対し、他の3つの認知能力は、
「読字」は呼称速度と統語処理に、
「書字」には視空間処理、
「意味理解」には統語処理の能力に
関わっていることがわかりました。

つまり、
漢字習得が困難な子どもたちへの指導は
画一的な指導法ではなく、
習得が難しいと思われる
それぞれの認知能力の改善を考慮に入れた
方法をとることが必要だとしています。

また、
高度な言語能力と3側面の関係については、
「書字」能力だけが
言語的知識の習得を介して
文章作成能力に影響を及ぼすことが
示されました。

これらの結果から、
小学校から高校までの間に
漢字の手書きを十分に習得することが、
その後の高度な言語能力の発達にとって
重要である
ということを示唆しています。

早期のデジタルデバイスの利用が
漢字の手書き等の習得を阻害する
要因となった場合には、
その影響は手書きを必要としない
様々な言語・認知能力の発達にまで
影響します。

学校教育、特に読み書きの基盤を作る
早期の段階においての
デジタルデバイスの導入については、
慎重に行うべき
だとしています。

また、先行研究として今回の研究で
文章作成能力の指標として用いられた
「意味密度」(与えられた情報から今までの
経験値を活かしたり、瞬時に行動したりする
のに深い理解をする能力)が高い人ほど
「認知予備能」(アルツハイマー型認知症など
によって脳に器質的な障害が生じた場合に、
脳神経ネットワークを柔軟に利用して
認知能力の低下に抵抗する能力)が高く、
アルツハイマー病による
脳の病変が進んでいた場合でも、
晩年まで健全な認知能力を
維持していたことが報告されています。

ですから、学童期の読み書き能力の習得
(特に手書きの習得)から
成人期の高度な言語能力(意味密度など)の
発達を通して認知予備能を高めることが
肝要です。

これらをまとめて、京都大学では
『読み書き習得の生涯軌道』として
以下のようなフレームワークを
構築しています。

①基礎的認知能力⇒②漢字習得⇒③知識習得
⇒④認知予備能⇒⑤能力維持

こうした「書字」のような
基本となるトレーニングは、
どの世界でも必要です。

今春、巨人軍のコーチに就任した桑田真澄氏は、
「走り込みをもっとやって
下半身を鍛えなければいけない」
と言っています。

基礎体力の増強や体の軸となる下半身の強化が
もっとも大切だというのです。

科学的、数字などの裏付けのある根拠を
もとに指導することで有名な桑田氏ですが、
基盤となることについての考え方は
ブレません。

最近の大相撲の世界では、
平幕Vが続出し「戦国時代」と
言われています。

今年の大相撲1月場所でも
前頭筆頭・大栄翔が優勝しましたが、
横綱、大関はどうなっているのでしょうか。

「近年は何事も効率、効率の時代に
なってしまい、『黙って四股を踏んでおけ』
と言っても今の力士は稽古法に
納得がいかないと
そうした基礎トレーニングを
やらなくなってしまった」
と角界のOBは嘆きます。

力士の大型化により体重が増加していますが、
強靭な下半身ができていないので
すぐに怪我をする⇒休場となってしまい、
安定しないのです。

まずは、「基本」を大切にしたいものです。

ヘーグルでは、フラッシュカードをはじめ、
様々な教育的な刺激法を用いたプログラムで
子どもたちの基礎力増強になるよう
日々工夫を重ねています。

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