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子育ての知恵ぶろぐ

子育ての知恵ぶろぐ 第272回 子どものレジリエンスを育てることが大切 PART2

子どものレジリエンスを育てることが大切 PART2

前回に引き続き
『子どものレジリエンスを育てる②』
をお届けします。

例えば、毎日運動をすれば
それ相応の筋肉がつき、
スポーツに役立つとか、
勉強をすればそれなりに成績は上がるなど
といったことは明らかなことです。

そういったことをきちんと実行できる人と
できない人に分かれます。

カナダの心理学者
アルバート・バンデューラーは、
「こうすればうまくいく」と
分かっているような場合でも、
それを誰もが実践できるわけではないことに
注目しました。

まず、「自信」を2つの要素に分けて
考えます。

「結果期待」と「効力期待」です。

「結果期待」とは「頑張れば成功に結びつく」
という結果に対する期待をすることです。

「効力期待」とは「自分ならできそうだ」
と思い、「自分なら成功するまで頑張れる」
と思えることです。

〇〇をやりさえすれば
素晴らしい結果が出るとわかっている
=「結果期待」はあるけれども、
自分はそれを実行できない
=「効力期待」が低い、というように
なります。

「効力期待」が低い人は、自分に自信がなく、
やる気が起きないのです。

まずは、「結果期待」を持てる状況を
作り出すこと
です。

この時期にはこのようにして、
これが出来たら次はこうして、
など自分がこうすればこうなるといった
成功のイメージができるような
具体的なプランなどを見せたり
共に作ったりすることによって
「結果期待」が持てるようになります。

次に「効力期待」を高めるには
どうしたらよいのでしょうか。

バンデューラーは、
4つのことをあげています。

①成功経験
自分自身が何かを達成したり
成功したりする経験

②代理体験
自分以外の他人が何かを達成したり
成功したりすることを見る体験

③言語的説得
自分に能力があることを
言葉で他人から説明され、
励ましを受ける体験

④生理的情緒的高揚
音楽を聴いてテンションを高める、
様々なイベント等に参加して
ワクワク体験をするなど、
自分を高揚させようと
気持ちを切り替える体験

これら4つのことを適時に組み合わせて、
「効力期待」を高めることができます。

この「効力期待」は「自己効力感」に
つながります。

「自分はやればできるし、
それをやり遂げることができる」
といった自己への自信が大切です。

それには、
過保護にして子どもへの負荷を
与えないようにするのではなく、
適度な負荷をかけ、困難に直面させて
それを乗り越えさせることが重要なのです。

子どもが挫折しないように先回りして
障害を取り除こうとする親の行為は、
子どもの自己効力感を高め、
レジリエンスを高める機会を
奪ってしまっていることになります。

それには、親自身のレジリエンスを
高める必要があります。

親は子どもにとって身近な存在であり、
大人のモデルでもあります。

何かにつけて感情を爆発させる
子どもの家庭には、
すぐ怒り出す親がいたりします。

感情コントロール力が乏しく、
落ち込みやすい子どもの家庭には、
何かにつけて悲観的で自己効力感の低い親が
いたりします。

周りの人を悪く言って自分を正当化したり、
相手がムッとしているのにも気づかず
無頓着な人は、自己モニタリング力が
低いのです。

まずは、家庭全体で
レジリエンスを高められる環境を
作っていきましょう。

レジリエンスの高い人は9つの特徴が
あります。

①自己肯定感が高く、自己受容ができている

②楽観的で未来を信頼している

③忍耐強く、意志が強い

④感情コントロール力がある

⑤好奇心が強く、意欲的

⑥創造的で洞察力がある

⑦社交的で、他者を信頼している

⑧責任感があり、自律的

⑨柔軟性がある

このような心を育てるのには、
幼少期から経験をしておくべき事柄が
あります。

それは「自然・生活体験」です。

大学生を対象に行われたある調査では、
「海や川で魚すくいを
ほとんどしたことがない」64%、
「生きた魚に触ったことが
ほとんどない」52%、
「種をまいて植物を育てたことが
ほとんどない」48%、
「果実を木からもぎ取ったことが
ほとんどない」54%、
「セミやトンボを捕まえたことが
ほとんどない」48%でした。

生活体験についても
「のこぎりを使ったことが
ほとんどない」22%、
「取れたボタンを服に縫い付けたことが
ほとんどない」34%、
「手でハンカチやシャツなどを干したことが
ほとんどない」36%、
「ご飯を炊いたりおかずを作ったり
したことがほとんどない」15%
だったそうです。

ノーベル化学賞を受賞した田中耕一氏も
小学校時代に理科実験で
感動したことが原点となり、
戸外での様々な経験が大自然に対する
興味関心を醸成し、困難を乗り越える
原動力にもなったはずです。

子どものレジリエンスを高めるには、
総合的な観点をもつことから始まります。

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