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【幼児教育の豆知識】子育てで燃え尽き症候群にならないために…忙しい親でも実践できるセルフケアについても徹底解説!

子育てで燃え尽き症候群にならないために

仕事やスポーツなどにおいて「燃え尽きる」という言葉を聞いたことはありませんか。がんばり続けた結果、一転して何もやる気が起きなくなる、という状態です。実は、子育てにも「燃え尽き症候群」があり、世界中で悩んでいる親がいます。もちろん日本でも。
「愛おしい子どものはずなのに、子育てをする気力が起きない」「疲れ果てて何もやる気がしない」。そんな状態に陥りやすい人とは、燃え尽きないためにできることは何か、もし燃え尽き症候群になってしまったらどうしたらいいのかなど、まとめて解説していきます。
一生懸命子育てをしている親こそ知っておきたい燃え尽き症候群。自分事に置き換えて読んでみてくださいね。

子育ての燃え尽き症候群とは

親の燃え尽き(ペアレント・バーンアウト)を国際的に研究しているコンソーシアム「International Investigation of Parental Burnout」=IIPB(※)のウェブサイトを参考にすると、 子育ての燃え尽き症候群とは〝回避できる手立てがない状況で親が慢性的にストレスにさらされて起こる状態〟と表現されています。近年増加しているといわれる子育ての燃え尽き症候群。その具体的な症状や、燃え尽き症候群になりやすい人の特徴などを見ていきましょう。
(※)Burnout Parental: https://www.burnoutparental.com/

子育ての燃え尽き症候群は増加している?

IIPBの研究によると、男性より女性の方が燃え尽き症候群になる割合は多いようです。特に女性の社会進出が進むようになってから顕著にみられるように。それが近年いっそう増加した、とアメリカの新聞などで報じられました。
大きな要因になったのはコロナ禍です。気晴らしに外出がしづらい状況に加え、オンライン授業で一日中子どもの世話が必要というケースも。不況で職を失った親もいるかもしれません。ストレスが重なる中で、子育てに燃え尽きてしまう人が増えてしまったようです。
それだけではなく、昨今は熾烈な学歴競争への対策、デジタル機器の広がりによるいじめやトラブルの心配など、親子を取り巻く環境は以前にはないストレスにさらされています。考えるべきこと、心配ごとに日々気をもんで、ふとした瞬間に張り詰めた糸が切れてしまう、ということも十分に考えられます。

子育ての燃え尽き症候群とはどのような状態?

増加しているという燃え尽き症候群。具体的にどのような状態を指すのでしょう。日本で行われたバーンアウトの調査(※)や、IIPBのウェブサイトを参考に例をピックアップしました。
【子育てがひどく疲れる】
・疲れ果てて、エネルギーがなくなったように感じる
・起きた瞬間から子どもの世話をする気がおきない
【親であることにうんざりし、喜びを感じられない】
・一緒に過ごしても義務的に対応してしまう
・「お母さん」と求められることが苦痛
【子どもと心の距離を置いてしまう】
・子どもたちの教育などに関心がなくなる
・子どもに対して愛情を示すことが困難
【以前の自分と比較して落ち込む】
・以前のようによい親ではなくなったと自身を責める
・親として自分に自信や誇りが持てない など

子育ては大きな喜びに満ちていますが、親にかかる負担も大きいもの。時間を割き、さまざまに心を砕いて世話をしても、思うような反応や結果が得られないこともあります。長期にわたり、明確な期限もありません。報われない疲労感の中で子どもと距離を置くようになり、そんな自分を責めることでさらにストレスが生まれてしまう。そうした悪循環が起こる場合もあり得るのです。
(※)子育中の親の燃え尽き(Parental Burnout)を測定する尺度(北海学園大学・古谷嘉一郎ほか)/
https://onlinelibrary.wiley.com/action/downloadSupplement?doi=10.1002%2Fcad.20371&file=cad20371-sup-0001-Appendix.pdf

子育ての燃え尽き症候群になりやすい人の特徴

同じように仕事や育児、家事をしていても、ストレスの感じ方は人によって異なります。先述のバーンアウトの調査(※)によると、子育ての燃え尽き症候群になりやすいのは、父親よりも「母親」であり、「完全主義の親」とされています。子育てについての理想が高く、失敗がゆるせない親は、少しでも思い通りにいかないと深く落ち込んだり、すべてがうまくいっていないと悩んだりする傾向に。
ほかにも神経質な性質、家庭内での育児方針の不一致や夫婦別居、特別なケアが必要な子どもがいる、などの要因を持つ親が、燃え尽きてしまう可能性があると考えられるようです。
(※)Exhausted parents in Japan: Preliminary validation of the Japanese version of the Parental Burnout Assessment(古谷嘉一郎ほか)/
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1002/cad.20371

燃え尽き症候群にならないために…すぐ実践できる5つのセルフケア

子育てが少しつらくなってきた、最近すぐ子どもに当たってしてしまう、などモヤモヤが膨らんできたなら、燃え尽き症候群になりかけているサインかもしれません。以下の5つの方法を参考にして、セルフケアをしていきましょう。

子どもは別人格であることを認識する

子どもが愛おしいあまり、失敗のないようにとあれもこれも先回りして手出し・口出しをする親は「ヘリコプターペアレント」と呼ばれています。彼らは子どもを自分と同一化しがちで、子どもの予期しない行動や意思に反する行動に対してストレスを感じてしまいます。
当然ですが、子どもは親とは完全に別の人格です。そのことを改めて認識し、何でも従わせるのではなく、子どもの意思や希望を尊重してあげることが大切です。

家族はもちろん、場合によっては外部のサポートに頼る

悩みは一人で抱え込まず、夫婦間で共有して一緒に対策を考えるようにしましょう。親や仲良くしているママ友など、相談できる人がいると心強いですね。大切なのは、「こんなことを話して、ダメな親と思われないか」などと考えないようにすること。
「親だからすべて自分でしなくては」と思い込まず、場合によっては自治体の子育て相談窓口やベビーシッターなど外部の専門家を頼っても。他者に頼ることで自分の心身の健康を保つことが、子育てにもよい影響をもたらすと考えましょう。

家事負担を減らすなどして自分の時間を確保

やるべきこと、考えるべきことが多すぎると感じているなら、意識的にやめる、減らすようにしてみましょう。部屋の掃除は週末にまとめて行う、食器は朝食後にまとめて食洗器で洗う、食事をテイクアウトで済ませる日も設ける、など。
そうしてできた時間は、自分のための時間として使いましょう。1日5分でも10分でも、好きなことをすると気持ちが安らぎます。本を読んだり、ゆっくりティータイムを楽しんだり、子育てから頭を切り替えてリラックスできる時間を持つことが大切です。

十分な睡眠、軽い運動などでストレスを軽減

ストレスの軽減には、まずは十分な睡眠が欠かせません。いろいろと考え込んでしまうこともあるかもしれませんが、日々の睡眠時間は確保するようにしましょう。
適度に体を動かすこともリフレッシュにつながります。趣味のスポーツのほかウォーキングや家でできるストレッチ、ヨガなどを取り入れてみるといいでしょう。

子どもにも自分にも完璧を求めず、ものごとをポジティブに捉える

「絶対~しなくてはならない」「一度でも甘やかすと大変なことになる」など、子どもに完璧を求めないようにしましょう。それは自分に対しても同様です。「あれもできていない」「こうしたほうが良かったのに」というように自分を責めてばかりいると、よりストレスフルな状態に。
自責の念にかられそうなときは、逆に自身のいいところ、がんばったところを積極的に考えてみましょう。「今朝は栄養満点の朝食を作ってあげた」「仕事で疲れているけれど家事も育児も目いっぱいやっている」など小さなことでも構いません。ありのままの自分を認められれば、子どもに対しても寛容な態度で接することができるでしょう。

燃え尽き症候群から脱却するには

そんなつもりはなくても、親であればだれでも燃え尽き症候群になってしまう可能性はあります。もしそうなったときには、現状から目をそらすことなく、親としての自分としっかり向き合うことが解決のカギとなります。

自分の今の状態を正確に認識しよう

まずは、自分自身の状態を客観的に捉え、どのような精神状態に陥っているのかを正しく認識することから始めましょう。「子どもへ関心がもてない」「子どもから離れたい」「子育てに行き詰っている」といったことを自覚するのは、親にとってつらいことかもしれません。しかし、自身の心情と向き合うことで冷静になり、対策を考える一歩になります。
自らの子育て法にとらわれていると、悩みがあっても子どものせいにしがちに。今のやり方がベストと思い込まず、家族や友人など周囲の人の声もよく聞いてみましょう。

これまでの子育てを振り返り、今後の方向性を前向きに考えよう

今までどのような考え方で子育てを進めてきたのか、自分にとって子育てで大切にしたいことはなにか。改めて整理してみましょう。そして、その子育て法は子どもや自身にとって本当にいいことだったのか、今一度自らに問い直してみるのです。
問題があると感じたら、今後の方向性を修正し、立て直します。燃え尽きてしまった原因をきちんと把握できれば、それを乗り越える別の方法を考えることができるでしょう。

何よりも「焦らない」こと

燃え尽き症候群からの回復にはある程度の時間が必要です。子育ての方針を変えたからといって、すぐに効果が出るとは限りません。焦らず、しかしあきらめず、新しい自身の子育てを実践していきましょう。
ストレスや疲れをため込まないように意識することもポイント。十分な睡眠をとり、時にパートナーや外部に子どもを預けてリフレッシュする時間を持つといいでしょう。

まとめ

子育てに疲れを感じるのはがんばっている証拠

子育ては親なら当たり前の行為と受け取られがち。親なのに「疲れた」と弱音を吐くのは良くない、と考える人もいるかもしれません。しかし、疲れているのは子どものために日々精一杯がんばっている証拠なのです。そんな自分をまずは認めてあげましょう。親も一人の人間。疲れることもあれば、子どもから離れてゆっくりしたいときがあってもいい。そう考えてみましょう。

親が健やかでいることが、子の幸せにつながる

子どもたちは、親の笑顔が大好きです。親が幸せであることは子どもの幸せにつながります「子どものために」と無理をしすぎず、自身が幸せになること、楽しく過ごすことも大切にしていきましょう。子どもの将来を親の希望にするのではなく、自身の人生に希望を持って、生き生き過ごしていくこと。そうすれば、子育てで燃え尽きてしまうことは防げるのではないでしょうか。

逸見理事長
【執筆者】逸見 浩督 (へんみ ひろただ)
株式会社ヘーグル 理事長

30年以上にわたって、幼児期からの理想的な能力開発と学習環境を追求、独自に開発した「親と子の共育大学のプログラム」など、親子でともに成長できる子育て、教育メソッドは絶大なる人気を誇る。
逸見理事長
【執筆者】逸見 浩督(へんみ ひろただ)
株式会社ヘーグル 理事長

30年以上にわたって、幼児期からの理想的な能力開発と学習環境を追求、独自に開発した「親と子の共育大学のプログラム」など、親子でともに成長できる子育て、教育メソッドは絶大なる人気を誇る。

 

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