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幼児教育の豆知識

【幼児教育の豆知識】自閉スペクトラム症とは? その特徴から対処法まで徹底解説!

自閉スペクトラム症とは

100人に1人ともいわれる「自閉スペクトラム症(ASD)」。自閉症、アスペルガー症候群などと呼ばれることもあります。近年「発達障害」と診断される子どもが増えるにつれ、そのひとつである自閉スペクトラム症への関心、認知も広がってきています。
この記事では、自閉スペクトラム症の特徴や日常的な行動、その対処法を具体的に解説。「わが子の発達が気になる」という親御さんは、参考にしてくださいね。

自閉スペクトラム症(ASD)とは

まずは、自閉スペクトラム症とはどんなものなのか、その原因や年齢別にみられる特徴について解説していきます。

自閉スペクトラム症の3つの大きな特性

自閉スペクトラム症で特に多いとされるのは、以下の3つの特性です。

1.社会性、対人関係に障害がある
2.言葉の遅れ、コミュニケーションに問題がある
3.特定の物事や行動に強いこだわりがある

1、2にあるように、親をはじめ周囲の人と上手に関われない、言葉数が少ない、うまく会話ができないといったことから、わが子が「自閉スペクトラム症」ではと疑う親御さんも多いようです。
3については、特定のジャンルにだけ強い興味を示し、そのほかには無関心であるとか、日常の行動がいつも通りでないとかんしゃくを起こす、というような例があげられます。
ただ、自閉スペクトラム症の特性は多岐にわたるとされ、上記3つのほかにも音や臭い、光などへの感覚過敏や鈍感さ、手先や体の不器用さのほか、個人によってさまざまな特徴として現れます。
ネット検索などだけで判断することなく、まずは専門家の判断を仰ぐようにしましょう。

自閉スペクトラム症の原因

自閉スペクトラム症の原因は今のところ明確になっておらず、「多くの遺伝的な要因が複雑に関与して起こる生まれつきの脳機能障害」(※)と考えられています。「胎内環境や周産期のトラブル」(※)も関与する可能性があるようです。理解しておきたいのは、「親の育て方やしつけによるものではない」ということ。親は自分を責めることなく、子どもの生まれながらの性質として向き合っていくことが大切です。

※参照/厚生労働省「e-ヘルスネット」
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/heart/k-03-005.html

【年齢別】自閉スペクトラム症の子に見られる特徴的な行動

自閉スペクトラム症の子どもたちは、どのような行動が見られるのでしょう。0歳から6歳まで年齢別に特徴的な行動をピックアップしました。

0歳児

赤ちゃんに話しかけたり笑いかけたりすると、目線を合わせて反応します。しかし、自閉スペクトラム症の場合はなかなか目が合わず、あやしても笑うことが少ないようです。あまり泣かない、ミルクを飲む量が少ない、といった特徴も。
感覚過敏により抱っこされるのを嫌がったり、聞きなれない音に過敏に反応したり、という傾向も見られます。

1歳児

離乳食にも慣れてくる時期ですが、自閉スペクトラム症の場合は好き嫌いが激しい傾向があります。そのほか、人見知りをしない、親と一緒ではなく一人で遊ぶ、なかなか言葉が出ない、寝つきが悪く目を覚ましやすいなどの特性も。
1歳ごろに見られる親の注意をひくための指差し行動も苦手。変わりに、親の手を取って物を取らせる、触らせようとする「クレーン現象」がよく見られます。

2歳児

2歳になってもなかなか発語が進まない場合も多く、これによりわが子の発達具合に焦りを覚える親御さんも多いかもしれません。
ものごとへのこだわりがはっきり見られるようにもなり、遊びの好き嫌いや、同じ動作を繰り返すといったことも。

3歳児

言葉の意味、使い方がなかなか把握できず、言われた言葉をオウム返しするという場合も。気に入った動画のセリフを延々と繰り返すということも見られます。
幼稚園に入園して、友だちとなじめない、コミュニケーションが取れないと指摘されることで、子どもの自閉スペクトラム症に気が付く親後さんもいます。

4~6歳児

一般的には就学前までに、社会性を身につけ友だちと協調して遊べるようになる子どもが多数。しかし、自閉スペクトラム症の場合、集団になじめず相手の気持ちを推し量ることが難しいという状況が続きます。
この時期の子どもが大好きなごっこ遊びも苦手。他者に興味がなかったり想像力が弱かったりするためと思われます。

自閉スペクトラム症の二次障害

自閉症の子どもたちは、上記のような特徴に加えてうつや不安感、すぐ興奮するといった精神的症状、頭痛や腹痛、食欲不振などの身体的な症状がみられることもあります。
これらは自閉症の「二次障害」の可能性があります。周りの人々に理解されにくく疎外感がある、ものごとをうまく進められない、など「生きづらさ」のストレスが積み重なることが原因と考えられます。ほかにも、家族に対する暴力や暴言、自傷行為、引きこもりなどがあげられます。
このような二次障害を防ぐには、本人に合わせた早期療育など、ストレスを少しでも軽減できる環境を整えてあげることが必要なのです。

自閉スペクトラム症とは

 

自閉スペクトラム症の子どもへのケース別対処法

特性についてわかったところで、それに対して親や周囲の人々がどう向き合っていけばよいのか、よくあるケースごとに対処法を紹介していきます。

指示や説明の言葉が理解しづらい

なにか指示をしても行動に移さない、といった場合も多く、困る親御さんや先生もいるようです。言語力に問題のある自閉スペクトラム症の子どもたちは、複数のことを一度に言われたり、抽象的な言い方をされたりすると理解しづらいのです。

対処法

まずは、できるだけ短く、余分な情報をつけずに説明しましょう。
「カバンを置いて、給食袋を出したら手を洗ってね」と複数のことを一度に言うのではなく、
「カバンを置こう」「給食袋を出そう」「手を洗おうね」といったように、短い文で端的に伝えると指示内容が伝わりやすくなります。
「お片付けしましょう」といった、ざっくりとした指示もNGです。「部屋をきれいにします。出しているおもちゃを全部棚に戻しましょう」というように具体的に言い変えましょう。
また、「教室で走らない!」といった禁止の言葉も「廊下なら走ってもいい」というように間違った解釈をされてしまうことも。「走ると危ないので、教室では歩きましょう」というように、理由も添えて「やってほしいこと」を伝えるようにします。

人の感情がくみ取れない

他人の感情をくみ取ることが苦手なため、空気を読んで動くということは困難です。そのため、公共の場で迷惑をかけたり、意図せず人を傷つけるような発言をしてしまったり、ということも。

対処法

表情やあいまいな言葉で伝えようとするのではなく、理解しやすい言い方を心掛けましょう。
例えばマナーが守れなかったとき、「うるさい!黙りなさい!」ではなく、「レストランで大きな声を出していたら、ほかの人の食事の邪魔になるよ。このくらいの声(実際に聞かせる)で話してね」というように、理由と具体的な指示で伝えます。
また、友だちにズバズバと思った通りのことを言って傷つけてしまったとき。「〇〇くんはそういう言い方をされるといやな思いをするよ」と、言い方による他人の感情の変化を教えてあげます。そして、「どういう言い方をすればよかったかな」と考えさせ、具体的な言い方の例を覚えてもらうのです。

突然パニックを起こす

突然大声で叫んだり暴れたり、泣き出したりと、何かの理由で感情がコントロールできずにパニックになってしまうこともあります。ときには自分の体を傷つけたり、ものを壊したりといった行動に出ることも。

対処法

パニックにはその原因となる事柄があるはずなので、それを取り除くことが肝要です。まずは、子ども自身と周囲の人の安全を守るために危険なものから遠ざける、別室に移動するなどの対応を。パニックが治まるまで待ち、話せるようになったらその理由をたずねてみましょう。パニックの最中に無理に止めに入るのは逆効果です。
原因例としては、「自分のこだわりが乱された」「慣れない環境で不安」などのほか、感覚過敏などがあげられます。ストレスが重なる状況で感情・行動が制御できなくなってしまうのです。
原因を知れば、事前に対策を取ることができるようになるでしょう。

光や音、温度、匂いなどに対する感覚過敏がある

感覚が過敏である自閉スペクトラム症の子どもは、通常なら気にならない程度の光や音、匂いなどを嫌がったり、場合によってはかんしゃく、パニックを起こしたりしてしまいます。

対処法

まずは、話しかける際にはゆっくり落ち着いた声を心掛けましょう。そして、感覚を刺激するものはなるべく取り除くようにします。例えば、静かで余計な飾りのない部屋を与える、家族のスマホはマナーモードにしておく、スーパーなど雑音が大きいところでは耳栓やノイズキャンセリングイヤフォンなどを使用する、といったことです。

時間を守ることができない

「〇時には~をする」という約束が守れない、学校に遅刻してしまう、といったこともよくあります。時間の感覚がつかみにくく、自分でスケジュールを立てて動くことが難しいのです。

対処法

「9時に学校に到着しなくては」と言うのではなく、「9時に学校に着くには、8時半には荷物を確認してトイレに行こう。8時45分には靴を履いて家を出ようね」といったように、子どもが何時に何をすればいいのか把握できるようにします。こまめにタイマーをセットして、時間間隔を体感してもらうのも一案。
視覚で見たほうが理解しやすい子には、時計とともにやることをイラストで一覧にして貼っておいてもいいですね。

物事に必要以上にこだわる

ものごとに強いこだわりを持っていて、好きなものに対しては没頭してしまいます。また、ルーチン通りに進めたがるのも特性の一つ。おもちゃの位置がいつもと違うと機嫌が悪い、同じ服しか着ないなど、「いつもどおり」に安心感を覚えます。

対処法

昆虫や恐竜が好きでずっと図鑑を眺めている、といった特に問題のないことに関しては、その集中力を褒めて伸ばしてあげるように声掛けを。
物の位置や行動の順序についても、周囲に対してさほどマイナス面がないのであれば、無理に禁じることはありません。
ただ、遊具に夢中になって友だちに譲れない、など、他者に迷惑が掛かってしまうようなときは、対策が必要です。「5回やったら交代ね」などとあらかじめ説明しておき、カウントしてやめ時を教えてあげるなど、自分で行動できるよう手助けをしてあげましょう。

困った状況でも助けを求められない

通常であれば周囲に助けを求めるべき場面でも、自閉スペクトラム症の場合はそれができずにパニックに陥ったり固まってしまったり、ということがあります。「自分は助けが必要な状況にある」と客観的に理解できない、困った状況を人に伝えることができない、などが原因と考えられます。

対処法

困っているようだったら助けてあげることはもちろんですが、「どういう状況が困っている、ということなのか、助けが必要なのか」を教え、次へ備えられるようにしてあげることも大切です。
言語力に問題がある子どもであれば、どのように助けを求めたらいいのかをともに考えてあげましょう。「困っているので教えてください」「手伝ってもらえますか」など、言い方も具体的に教え、インプットしてもらうといいでしょう。

自閉スペクトラム症とは

 

まとめ

自閉スペクトラム症の特性は、子どもの個性

さまざまにある自閉スペクトラム症の特性は、病気の症状ではありません。持って生まれたその子の「個性」として、付き合っていくべきものです。
こだわりの強さや集中力など特性を生かして、活躍している自閉スペクトラム症の有名人もいます。親は、子どもの苦手なところはフォローしつつ、よいところを見つめて伸ばしていくことが必要なのです。

周りから適切なサポートや支援を受けることもひとつの対処法

自閉スペクトラム症の子どもにとって大切なのは、その特性に合った環境を整えてあげること。そうすることにより、パニックや問題行動は軽減され、マイペースで成長していくことができるでしょう。
そのためにはできるだけ早く専門医や地域の相談機関、学校などと相談し、適切なサポートを受けることが重要です。家庭内だけで悩むことなく、積極的に情報収集を行い、他者からのアドバイスを受けるようにしていきましょう。

自閉スペクトラム症とは

 

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逸見理代表
【執筆者】逸見 宙偉子 (へんみ るいこ)
株式会社ヘーグル 代表

「波動読み」を世界で初めて開発。小学校受験 中学受験、高校受験、大学受験生の指導経験もあり、 幅広い経験の中で醸成される幼児からの右脳教育プログラムは、奥が深く、確実に成果の出るものとして絶賛されている。
逸見代表
【執筆者】逸見 宙偉子(へんみ るいこ)
株式会社ヘーグル 代表

「波動読み」を世界で初めて開発。小学校受験 中学受験、高校受験、大学受験生の指導経験もあり、 幅広い経験の中で醸成される幼児からの右脳教育プログラムは、奥が深く、確実に成果の出るものとして絶賛されている。

 

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