【幼児教育の豆知識】幼児教育で英語は何歳からやるべきか。早期に始める事の7つのメリットを紹介

幼児教育で英語は何歳からやるべきか。早期に始める事の7のメリットを紹介
先進国のなかでも英語教育が遅れているといわれる日本では、てこ入れ策の一環として、2017年度に幼稚園・小学校・中学校の新学習指導要領を告示しました。[注1]
これにより、小学校3・4年生で英語の外国語活動を、5・6年生では英語を教科として扱うことになりましたが、英語教育に関しては、小学校スタートでは遅いという声も上がっています。
では、幼児教育において英語は何歳から始めるのがベストなのでしょうか。
英語教育を始めるのに適した年齢と、早期に英語教育を始めるメリットについて解説します。

[注1]文部科学省:小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 外国語活動・外国語編[pdf]
https://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2019/03/18/1387017_011.pdf
 

英語学習は幼児期に始めるのがベスト

日本の義務教育において、英語学習が始まるのは最短で小学校からですが、より効率的かつ効果的に学習するのなら、0~5歳でのスタートがベストとされています。
0歳というと、まだ日本語の認識すらままならない時期です。
しかし、実は赤ちゃんはお母さんのお腹の中にいる段階から周囲の音を聞き取り、情報をインプットする能力を備えています。そして生後しばらく経つと、すべての音声単位を区別する能力が徐々に低下していくのです。
海外の研究によると、英語を学んでいる生後12ヵ月の子は、英語で使われない音を区別するのが困難になるとされています。[注2]
とくに日本の12ヵ月児は、6ヵ月児に比べると英語のRとLの区別がより困難になるとされています。
英語教育の意向は各家庭によって異なりますが、バイリンガルを育てたいのなら0~5歳までの乳幼児期に英語学習をスタートさせるのがおすすめです。
 

英語教育を早期に始める7つのメリット

幼児教育で英語は何歳からやるべきか。早期に始める事の7のメリットを紹介
小学校からの英語教育を待たず、幼児教育として早期に英語を学ばせることには、主に7つのメリットがあります。
 

1. 英語に対する抵抗感がなくなる

現在の日本では、英語教育が本格化するのは中学校に入学してからです。
中学校では英語になじむ、親しむというプロセスは省略され、いきなり「勉強」として強制的に学ばせられるため、強い抵抗を覚える子どもは少なくありません。
実際、ベネッセ教育総合研究所が実施した中学校英語に関する基本調査によると、英語を「苦手」と感じている生徒は6割以上、さらに「嫌い」と感じている生徒は約57%と大半を占めています。[注3]
一方で、小学校英語に対する意識は「楽しかった」「内容が簡単だった」が7割を超えており、英語が「好き」と回答している子どもも45%と半数近くに達しているのです。
英語をいきなり「勉強」としてスタートするよりも、まず英語に親しむことから始めた方が抵抗を感じにくいことが伺えます。

幼児教育として、子どもの頃から英語に慣れ親しませておけば、英語に対する苦手意識を感じにくくなり、学習効率もアップするでしょう。
 

2. 脳の臨界期に合わせて学習できる

臨界期とは、自らを取り巻く環境に合わせて、脳内で神経回路が集中的に作られたり、さかんに回路の組み替えが行われたりする時期のことです。別名「感受性期」とも呼ばれており、この時期に適切な刺激を加えれば、ほかの時期に比べて容易かつ短期間に学習できるといわれています。

一般的に、言語学習の臨界期は0~9歳とされており、この時期に合わせて英語学習を行えば、ちょっとした学習でもスムーズに英語を習得できるようになります。
幼児教育として英語学習をスタートすれば、ちょうど言語学習の臨界期のタイミングと合致するため、小学校高学年や中学校から英語教育を始めるよりも高い学習効果が見込めるのです。
 

3. ネイティブに近い発音になる

先にも述べた通り、日本人は生後12ヵ月を過ぎるとLやRの発音の区別がつきにくくなります。逆にいうと、生後12ヵ月より前に英語教育を開始すれば、英語に多いLとRの音を正確に聞き取ったり、発したりできるようになります。
日本人の英語にありがちな「カタカナ英語」は実用性に欠けるとされていますが、幼児教育で英語を学べば、海外でも通じるネイティブな発音や、高いリスニング能力を身につけられるのです。
 

4. 右脳の発達に役立つ

人の大脳は右脳と左脳に分かれており、前者はイメージ脳、後者は言語脳と呼ばれています。幼児期のうちは、視覚や聴覚を用いて情報をインプットする右脳のはたらきが活発ですが、成長するにつれて論理的な思考に使われる左脳の活動が優位になっていくのです。
右脳のはたらきが優位になるのは0~3歳までと限られていますので、幼児教育で早期に英語を学習すれば、右脳の発達にも役立ちます。
イメージ脳と呼ばれる右脳が発達すると、ひらめきや記憶力、想像力などが豊かになります。とくに記憶力に関しては、言語で覚えるよりもイメージで覚えたほうが効率がよく、上手に使えば左脳の数千倍の情報を処理できるというのが通説です。
 

5. 英語学習に十分な時間を確保できる

言語学習は、母国語が学習する言語に似通っているほど学習効率がアップするといわれています。
米国国務省の外務省(FSI)は、一般的なスピーキングとリーディングを達成するのにかかる時間に基づき、いくつかの言語の学習難易度を3つのカテゴリに分類しています。
英語を母国語とする人にとって、日本語は一般的なスピーキングおよびリーディングの習得には88週間かかる「非常に難しい言語」に分類されています。[注4]

逆にいうと、日本人が英語を習得するには88週間以上の時間がかかることになりますが、小・中・高では英語以外の教科も学習しなければならないため、英語にだけ時間を割くのは困難です。
幼児期から英語学習を開始すれば、トータルの学習時間が増え、英語を基礎からしっかり学ぶことができます。
 

6. ほかの教科の学習に集中できる

日本では進学のたびに学ぶ科目数が増え、テストや受験対策により多くの時間を確保する必要があります。
英語が苦手な日本人は、英語学習に時間を費やしてしまい、ほかの教科を学習する時間が足りなくなってしまいがちです。
幼児教育で英語を学習していれば、入学した段階で基礎学力が身についているため、英語の勉強に多くの時間を費やす必要がありません。そのぶん、ほかの教科の勉強に集中できるため、トータルでの学力アップが期待できます。
 

7. 自信や積極性が身につく

英語に苦手意識や抵抗を感じている方は、英語を話したり、聞いたりすることに対して消極的になります。外国人と話す機会があっても、英語力に自信がないせいか積極的に話しかけることができず、せっかくの交流チャンスを逃してしまいがちです。

幼児教育として英語を身につけておけば、自信を持って外国人とコミュニケーションを取ることができるため、スピーキング能力やリスニング能力が上達しやすくなります。
また、外国人と交流すると異文化の知識や魅力を学ぶことができ、グローバルな視野の発達に役立ちます。

[注2]パトリシアK.クール:スピーチ・コードを解読する -乳児はどのように言語を学習するか-[pdf]
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jasj/63/2/63_KJ00004495448/_pdf/-char/ja
[注3]ベネッセ教育総合研究所「第1回中学校英語に関する基本調査報告書」
https://berd.benesse.jp/berd/center/open/report/chu_eigo/hon/outline_09.html
[注4]「Language Learning Difficulty for English Speakers」
http://web.archive.org/web/20071014005901/http://www.nvtc.gov/lotw/months/november/learningExpectations.html
 

【まとめ】英語は早期スタートするほどメリットが大きい

日本で英語学習が始まるのは小学校からですが、音声を聞き取る能力や脳の臨界期などを考えると、0~5歳の幼児期から英語学習をスタートするのが理想です。
早い段階から英語学習を始めれば、ネイティブに近い発音になる、短時間で英語を習得できる、自信が身につくなど、さまざまなメリットが期待できます。
社会のグローバル化が進んでいる現代では、今後ますます高い英語力が求められるでしょう。子どもが将来英語に困ることのないよう、幼児期からの英語学習を検討してみてはいかがでしょうか。