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【幼児教育の豆知識】幼児のおねしょ(夜尿症)はいつまで続く?親が知っておくべき原因と解決策について徹底解説!

幼児のおねしょ(夜尿症)はいつまで続く

子どものおねしょは後始末がなかなか大変ですよね。長く続くと「病気ではないか」と不安になる親もいるかもしれません。しかし、ほとんどの子どもは成長段階で自然とおねしょを卒業していきます。ですから、焦ることはありません。しかし、子ども自身が気にしたり、おねしょがあることで自信をなくしたり、といったマイナス面が出てくる可能性も。
この記事では、おねしょ(夜尿症)の原因と、なるべく早くおねしょを卒業するため家庭で取り組めるポイントをまとめています。参考にして、前向きにおねしょに向き合ってくださいね。

「おねしょ」について、どれぐらい理解していますか?

おねしょは夜尿症ともいわれています。それらがどう違うのか、おねしょや夜尿症の原因、受診の目安を解説していきます。

眠りながらおしっこが出てしまう理由とは?

ぐっすり眠っていたのに、朝起きたらおねしょをしていた…。子どもではよくあることです。大人の場合は、夜中におしっこがしたくなれば目が覚めますね。でも、成長途中の子どもは膀胱(ぼうこう)の発達が未熟で、脳と膀胱の連携もまだうまくとれていない場合も。したがって、尿がたまっても目が覚めず、眠ったまま排尿してしまうのです。

おねしょと夜尿症は違う?

夜間のおもらしについては、「夜尿症」という病名があります。おねしょとの違いは、主に年齢にありました。

おねしょとは?

おねしょとは、夜中に無意識におしっこがでてしまう状態です。おしっこをしても起きることなく、ぐっすりと眠っています。おねしょは、赤ちゃんから幼児期にかけては当然のように見られるもの。トイレットトレーニングとともに徐々に膀胱に尿をたくさんためられるようになり、尿意を我慢してトイレで排尿する、ということを覚えます。順調にいけば、2,3歳頃からおねしょの回数は減っていきます。

夜尿症とは?

日本小児泌尿器科学会によると、夜尿症とは
「5歳を過ぎても週に2-3回以上の頻度で、少なくとも3ヶ月以上連続して夜間睡眠中の尿失禁(おもらし)を認めるもの」
とされています(※)。つまり、5歳未満の夜間のおもらしは「おねしょ」、それ以降の年齢でおねしょが続くようであれば「夜尿症」ということになります。
性別としては、女子より男子の方が罹患率は高くなっています。また、両親のどちらかが夜尿症であった場合、子どもの約40%が夜尿症になるともいわれています。しかし、遺伝によるものかどうかはまだ明らかにはなっていません。

※日本小児泌尿器科学会「夜尿症」 https://jspu.jp/ippan_012.html

おねしょや夜尿症の原因とは?

おねしょや夜尿症の原因というと、水分のとりすぎが思い浮かぶのでは。でも、それだけではありません。対策の前に、要因をしっかり押さえておきましょう。

おねしょの原因

子どもがおねしょをしてしまう原因としては、膀胱がまだ小さく十分に尿をためられない、ということがあります。人間の身体は、夜間は膀胱がふくらんで、昼間よりたくさん尿をためられるようになっています。しかし、まだ幼いうちは膀胱のサイズが十分成長しておらず、容量が少ないケースもあるのです。
また、就寝中に作られる尿の量が多いことも原因に。夕飯後、寝る前までに水分を多量にとると、寝ている間に尿が多く作られます。

夜尿症の原因

成長とともに膀胱の容量は徐々に増えていくので、寝る前に水分を多く取らなければ、おねしょは減っていくはずです。しかし、5歳を超えてもおねしょが続く「夜尿症」だと、別の原因も考えられます。
水分をあまりとっていないのにおしっこの量が多い場合は、「抗利尿ホルモン(バソプレッシン)」の分泌量が関わっている可能性も。バソプレッシンは腎臓で働き、尿の量を少なくして体の水分量を調整する働きがあります。その分泌量が少ないと、尿の量が多くなってしまうのです。
また、排尿を抑制する機能の発達が未熟であることも考えられます。赤ちゃんはある程度尿がたまると無意識に膀胱が収縮して排尿しますが、成長するにつれ尿意を我慢できるようになります。ただ、そのコントロールがまだうまくできない状態だと、夜間に無意識でおもらしをしてしまうのです。

夜尿症の受診目安はいつごろ?

日本小児泌尿器科学会の資料によると、幼稚園年長児で夜尿症の罹患率は約15%、7歳児では約10%、小学校3年生では約8%、小学校5~6年生では約5%となっています。
早めに受診するべきということもなく、受診をしなくてもほとんどの子どもが成長につれて自然に治癒していきます。しかし、周囲の子どもが「ほとんどおねしょをしなくなった」と聞くと、親としては不安になりますね。小学校に入学すると宿泊を伴うイベントも増えますが、子ども自身がおねしょを気にして消極的になってしまうことも。そうした理由から、小学校就学後も夜尿症が治らない場合、病院を受診する人が多いようです。
ただ、夜間だけではなく昼間もおもらしをしてしまう、尿がとても臭うなどの場合は、腎臓疾患や排尿障害の可能性もあります。早めに泌尿器科を受診するといいでしょう。

おねしょ・夜尿症を解決する7つのポイント

おねしょ、夜尿症の改善のため、家庭でできる7つのポイントを紹介します。これらは子どもの努力だけでは難しいもの。親子、家族で取り組む姿勢が大切です。

夕食以降は水分を取りすぎないようにする

まずは、おしっこの元になる水分をコントロールする必要があります。夕飯をすませたら、そのあとは水分を取りすぎないようにしましょう。目安としては、コップ1杯分程度の水や麦茶にとどめておくことがおすすめです。カフェインの入ったお茶やコーラ、ココア、糖分の多いジュースは避けましょう。牛乳も、含まれるタンパク質・カルシウムが尿を増やす原因となります。
ただし、昼間から水分を控える必要はありません。夏場は熱中症の危険性もあるので、昼間は十分に水分をとることが大切です。夜は部屋を涼しくして、のどが乾かないような環境を整えます。
また、就寝時にトイレに行く前にひと口水を飲むと、おしっこが出やすくなるといわれているので試してみるといいでしょう。

寝る前にトイレに行き、夜中は無理にトイレに起こさない

就寝前には必ずトイレに行くように習慣づけます。おねしょが心配だからといって、夜中にトイレに行かせるため起こすのは控えましょう。睡眠中に起きてしまうと、抗利尿ホルモンであるバソプレッシンの分泌が妨げられ、逆効果になってしまいます。
ただし、医師と相談して「アラーム療法」を行う場合は別です。アラーム療法は、子どものパンツに「ぬれたらアラームが鳴る」という機械を付け、鳴ったら起こしてトイレで残りの排尿をさせるというもの。続けるうちに、尿がたまったら起きてトイレに行くことを体が覚え、後には朝までぐっすり眠れるよう排尿コントロールができるようになることを目指します。

夕食は就寝の3時間以上前にとる

食事や飲み物でとった水分は3~4時間後におしっことして膀胱にたまります。就寝の3時間以上前に夕飯を済ませておけば、寝る前にその分のおしっこを出すことができ、夜間の尿量を減らすことができます。

早寝早起きなど、家族みんなで規則正しい生活を心がける

夜尿症の子どもは、寝つき、寝起きがよくない傾向があるようです。生活リズムが整えばおねしょも改善されやすくなります。夜は早くベッドに入り、朝は6時ごろには起きるように習慣づけましょう。
親がダラダラと夜更かししていると、つい子どもも同じように過ごしがちに。家族全員で、規則正しい生活習慣を実践していくことが重要です。

便秘にならないようにする

便秘も夜尿症の一因とされています。腸に便がたまっていると膀胱を圧迫し、夜間に尿が出やすくなってしまうのです。便通を整えるには食物繊維が欠かせませんが、子どもは特に不足しがち。野菜をはじめきのこやイモ類などを積極的に食事に取り入れるようにしましょう。
朝に排便習慣をつけられるよう、起床後に白湯を一杯飲む、余裕を持ってトイレに行けるよう早めに起きる、といった工夫も大切です。

塩分・糖分をとりすぎないようにする

食事中の塩分やお菓子の糖分などの多量摂取はのどの渇きにつながり、結果、水分を多くとりすぎることに。また、フルーツなどに含まれる果糖には利尿作用があります。調理は薄味を心がけ、夕飯後の甘いおやつやフルーツは控えるようにしましょう。

就寝中の寒さ対策を行う

就寝中、体が冷えると汗の量が減り、寒さにより膀胱の収縮が起こっておねしょをしやすくなってしまいます。お風呂上りから寝るまでに体を冷やさないよう、靴下や上着を着せるようにします。特に冬は暖かく過ごせるよう暖房機器などを活用しましょう。夏は冷房による寝冷えが起きないよう、丈の長いズボンをはかせるなど対策を。

まとめ

おねしょ・夜尿症の解決には「怒らない・焦らない・比べない、そしてほめる」

小学校入学前後になっても子どものおねしょが続くと、親としては不安になることもあるでしょう。ぬれた布団やシーツのクリーニングは大変で、つい怒ってしまうこともあるかもしれません。でも、怒ったからといっておねしょは治るものではありません。子ども自身が「治したい」と思わなければ、改善はなかなか望めません。
親は「いずれは治る」とゆったり構え、焦らないように、他の子どもと比べないようにすることが肝要です。子どもが規則正しい生活習慣を守っていればほめ、おねしょをしなかった日もほめ、ポジティブに取り組んでいけるようにサポートしましょう。

不安があれば専門家に相談を

成長するにつれ膀胱や神経系の発達により、毎年約15%ずつ夜尿症の患者は減り、成人になるまでにほとんどの人が完治するとされています。幼児期に夜間のおもらしが続くからといって、必要以上に心配することはありません。しかし、まれに基礎疾患や身体の異常によって起こる夜尿症もあるので、不安なときは早めに泌尿器科を受診してくださいね。

逸見理事長
【執筆者】逸見 浩督 (へんみ ひろただ)
株式会社ヘーグル 理事長

30年以上にわたって、幼児期からの理想的な能力開発と学習環境を追求、独自に開発した「親と子の共育大学のプログラム」など、親子でともに成長できる子育て、教育メソッドは絶大なる人気を誇る。
逸見理事長
【執筆者】逸見 浩督(へんみ ひろただ)
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30年以上にわたって、幼児期からの理想的な能力開発と学習環境を追求、独自に開発した「親と子の共育大学のプログラム」など、親子でともに成長できる子育て、教育メソッドは絶大なる人気を誇る。

 

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