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【幼児教育の豆知識】中学受験における親の役割とは? 家庭で親ができることについて徹底解説!

学受験における親の役割とは

首都圏を中心に私立、国公立の中学受験率は近年高止まりの傾向に。中学受験対策は年々早期化し、早ければ小学校1年生から塾通いを始める子どももいます。もちろん、塾での情報収集や対策は重要ですが、「中学受験は親の受験」「中学受験は親が9割」と言われるほど父母の果たす役割が大きいもの。子どもにとってベストな中学受験にするために、親ができることは何かをまとめました。低学年から取り組めることも多いので、参考にしてくださいね。

中学受験が「親の受験」と言われる理由とは

高校受験や大学受験とは大きく異なる中学受験。その対策を始める年齢の子どもはまだ幼く、人生経験も少ないもの。情報収集や生活面、精神面などさまざまな点で親のサポートが必要なのです。

初めてぶつかる、受験という壁

多くの子どもたちにとって、中学受験は人生で初めての受験。幼稚園や小学校受験を体験していたとしても、中学受験のレベルは大きく異なります。小学生にとって、受験校の選び方はもちろん、そのための塾や参考書の選び方、受験勉強の進め方は到底一人で理解し、実行できるものではありません。そもそも、中学受験をするべきかの判断も、子どもだけでは難しいといえます。
また、中学受験の内容は小学校の授業とも異なるため、家庭で対策するしかありません。従って、中学受験を成功させるためには、親がまず情報を集めて考え、子どもを導いていく必要があります。

気持ちが不安定になることも

小学校は、幼児に近い1年生から大人の一歩手前の6年生まで、心身ともに大きく成長する時期。特に中学受験対策が本格化する小学校高学年は、子どもによっては第2次反抗期に差し掛かかります。感情的になる、自分に自信が持てなくなるなど、気持ちの揺れが大きく不安定になることも。それは成長段階の一つとして当然のことなのですが、心身の大きな転換期の中で冷静に受験勉強を進めていくのは難しいもの。親があたたかく見守りサポートしていくことで、気持ちのバランスを取れるようになります。

中学受験における親の役割

中学受験においては重要な役割を果たす親。そのより具体的な内容を解説するともに、母親、父親それぞれに求められる主な役割についても紹介します。

受験勉強に集中できるベースを作るのが親

まだまだ遊びたい盛りの小学生が、ハードな受験勉強に挑むのは簡単なことではありません。塾にさえ入れておけばいいということではなく、親は生活の根本から集中できるように、あらゆることに気を配り、環境を整えていくことが必要です。

生活リズムを整える

寝不足や朝食を抜いて登校するなどしていては、勉強にも身が入りません。受験対策はまず規則正しい生活から。バランスの取れた食事をはじめ、早寝早起きを促して生活リズムが整うよう家庭全体で協力していきましょう。
特に高学年になってくると夜遅くまで勉強が長引くこともあるかもしれません。そんなときは、親も一緒に毎日のスケジュールを見直して、無駄な時間を省いたり、朝型のスタイルに変更したり、心身に無理のないように調整を。

集中しやすい学習環境づくり

子どもの集中力は途切れやすいもの。親が集中できるように環境を整えてあげる必要があります。低学年の間は一人では勉強が進みにくいこともあり、リビングを学習の場とする家庭も少なくありません。その場合は、テレビなどは消し、おもちゃやゲームが目に入らないようにデスク周りを整えてあげましょう。机といすは体に合っているか、室温は快適か、勉強しやすい明るさかなども気を配るポイントです。

学習の習慣化のサポート

受験対策には、日々の勉強の積み重ねが不可欠です。「勉強は毎日やるもの」と一日のルーティンにしてしまえば、受験勉強もスムーズです。そのためには、できるだけ小学校入学当初から毎日机に向かう習慣をつけるのがおすすめ。「帰宅後すぐ」「おやつのあと」「学校に行く前」など、子どもと話し合って勉強の時間を決め、それを実践しましょう。
内容についても、「苦手な算数は毎日ドリル1ページ」「朝は漢字の復習」など、子どもの得意不得意も踏まえて一緒に計画を。
ただ、時間や内容を決めても、子どもに任せておくと忘れてしまうこともあります。自分でできるようになるまで、親が声掛けをして見守ってあげることが大切です。

モチベーション向上などメンタル面のサポート

子どものやる気を継続させるためには、親がその努力を認め、こまめにほめることが一番。ほめる場合は、「毎日コツコツ勉強しているからテストも満点だったね」など、結果だけではなく子どものがんばりにフォーカスしましょう。「この間は解けなかった問題が、スラスラできるようになってスゴイね!」など、成長した点をほめてあげると本人の達成感につながり、「これからもがんばろう」というモチベーションにつながります。
また、受験が近くなってくるとプレッシャーも大きくなるもの。子どもの不安や焦りをくみ取って励ましたり、気分転換をさせてあげたりするのも親の役目です。

母親の役割と注意すべきこと

父親に比べて家庭で子どもと一緒にいる時間が長いという母親は、環境づくりから情報収集までさまざまなサポートを担うことに。その分、受験に対する思いが強くなりすぎるケースもあるので注意です。

学習環境や生活環境の管理

生活習慣をはじめ食事や体調管理、塾や学校の資料の整頓など、細々した管理はすべて母親が担っていて、大事な決定については父親と相談、という家庭も多くあります。子どもが雑念にとらわれず学習に集中できるよう気を配ってあげましょう。

精神的な支えとなる

受験へ向かう道のりはときに険しく、子どもの気分が落ち込んだり、反抗的になったりすることもあります。そんな気持ちを大きく包み込んで、安心させてあげるのも母親に求められる役割。どんなときも常に子どもの味方でいることで、困ったとき、悩んだときに何でも相談できる精神的な拠りどころとなります。

プレッシャーをかけすぎたり、感情的に叱ったりしない

日々の細かなことまで世話をしている母親は、思い入れが強くなってしまうことも。子どもの勉強がうまく進まないと、心配のあまりプレッシャーをかけすぎる、感情的になる、ということもあるかもしれません。過干渉になって細かく管理しすぎないように、子どもに任せられるところは任せるようにしていきましょう。
叱るときも、「どうしてこんなに遅くまで起きているの!」などと言うのではなく、「毎日夜遅いから、ママは心配している」と、落ち着いて自分の気持ちを伝えるようにします。

学受験における親の役割とは

子どもの自主性を尊重する

何でも間違いのないように、スムーズに進むようにと母親が全部決めてしまうと、子どもは他人まかせになって自主的に勉強する習慣がつきにくくなります。子どものことをよく見ている母親は、細かなことまで先回りしてお膳立てしたくなるかもしれませんが、何かを決めるときは子どもの意見を聞き、できるだけ自主的に勉強を進められるようにすることが大切です。

父親の役割と注意すべきこと

日々の受験対策のサポートは母親が中心となっている場合、父親はそれを「後方支援する」という意識を持つといいでしょう。一歩引いて冷静に俯瞰するのも父親が担いたい役割。がんばる子どもと母親を、力強く後押ししていきましょう。

論理的に分析し、改善点や方向性を提案する

仕事でデータ分析や数字に基づいた戦略を考えるなどしている人は、子どものテストの結果や受験先の問題の傾向などをもとに、論理的に対策を立てる役を担えるでしょう。具体的にどこをどう強化したらいいのか、具体的な理由から説明すれば、子どもや母親も納得しやすいのではないでしょうか。
ただ、データだけで全てを決定することはできません。中学受験は仕事ではなく、子どもと家族の問題。自分の意見を押し付けて子ども本人の気持ちや母親の気持ちを無視するのはNGです。自身の提案を丁寧に説明し、家族の意見も十分に聞いて、方向性を決定していくようにしましょう。

子どもの話をじっくりと聞く

母親より一歩引いた存在の父親だからこそ、子どもは話しやすいこともあるもの。2人になったときに、何か困っていることや悩んでいることはないか、聞いてあげるといいでしょう。勉強がうまくいかず、母親と子どもで言い争いが起こったときも父親の出番です。父親も叱ってしまうと子どもは逃げ場がなくなるので、父親は子どもの気持ちを受け止め、じっくり話を聞く役を担うように心がけましょう。

母親への感謝とねぎらいを忘れずに

日ごろの健康管理や学校や塾の細々した手続きなどを母親が中心に担っているのであれば、それに対して父親は感謝とねぎらいの言葉をかけるように意識しましょう。子どもがいないところでももちろんいいのですが、子どもの前で「いつも塾の送り迎えをしてくれてご苦労様」などと言葉にすることがおすすめ。子どもは両親の仲がいいと気持ちが安定します。また、家族みんなで中学受験に取り組んでいる、と認識することもできるでしょう。

「無関心」は絶対NG

忙しいし、母親のワンオペレーションの方が混乱しないからと、「母親にすべて任せる」という選択をする人もいるかもしれません。しかし、それでは「父親は無関心」ととらえられ、たまに意見を言おうとすると「いつも何もしていないくせに」と反発されてしまうかもしれません。
中学受験は家族で取り組むもの。いくら忙しくても、日ごろから少しでも子どもや母親の話を聞こうと自分から働きかけることが大切です。「相談されないから大丈夫だろう」ではなく、積極的に「今の勉強の状況は?」と聞いたり、週末は子どもを気分転換に連れ出したり、できることを実践していきましょう。

父母が上手に役割分担をし、協力し合うことが大切

近年は共働きの家庭が増えているほか、働き方も多様になっています。夜遅くまで仕事で家を空けなければならない母親もいれば、リモートワークをして家事もこなす父親もいます。説明したような母親、父親の役割は一例であり、その家庭の状況に合わせたサポートの仕方や比重を考えていく必要があります。
いずれにしても、両親が話し合ってうまく役割を分担し、情報を共有し合いながら一つの目標に向かって協力していくことが重要なのです。

中学受験で成功するために、親が心掛けたいこと

中学受験における親の役割を踏まえて、日ごろ心掛けたいことをピックアップしました。受験対策が本格化する前の低学年から実践したいことばかりなので、両親でチェックしてくださいね。

親子でよく会話をする

会話は親子間のコミュニケーションに欠かせません。模試や受験の前にはメンタルが不安定になる子どもも。ふとした言葉から気持ちの変化や悩みをキャッチし、サポートできることもあるでしょう。
それだけではなく、会話をすることは子どもの言語能力や表現力、思考力を高めてくれます。言語能力は国語をはじめ各教科の問題を読み解くのに役立ちます。また、表現力、思考力といった非認知能力はまさに現代の中学受験でも求められるもの。それは教科書やドリルで得られるものではなく、豊かな会話の中で培われるものなのです。
会話の際は、結論を急いだり先回りしたりせず、子どもが自身の考えを言葉で表現できるように問いかけ、耳を傾ける姿勢を持ちましょう。

子どもを信じきる強さを持つ

「この子はどうせ勉強が続かない」「がんばっても合格には届かないだろう」と親が思っていたら、その温度感は子どもにも伝わってしまいます。「どうせ期待されていないんだから、勉強しなくてもいい」と思ってしまうかもしれません。
最初はなかなか集中して取り組めなくても、成績のアップダウンがあっても、「この子は絶対合格できる。そのために勉強をがんばれる」と、まずは親が信じきること。その心の強さを持つことが、合格へとつながります。

自分からがんばれる動機付けを行う

中学受験をする意味、目的を子どもが自分の中に落とし込めれば、「そのためにがんばろう」と思えます。小学校高学年になってきたら、どうして受験するのか、将来の進路も含めて子どもと一緒に改めて確認しましょう。受験候補の中学校を一緒に見学に行き、イメージを膨らませるのもいいですね。
低学年の間は、具体的に中学校以降をイメージするのはなかなか難しいかもしれません。まずは、何のために勉強するのかを分かりやすく伝えましょう。そして、勉強が楽しいものと思えるよう声掛けに工夫を。「勉強しなさい!」としかりつけるのではなく、「今日はこれをやってみようか」と優しく誘導することがポイント。楽しく学べる教材を選んだり、親がクイズ形式で問題を出したり、日常の中で「この漢字はどう書く?」と質問したり、遊びの延長に学びがあると取り組みやすくなります。「このドリルを〇日間でやる」など、小さな目標を立てるのも一つの方法。どうすれば子どもが学びを楽しいと思えるのか、知恵を絞ってみましょう。

プレッシャーを与えすぎない

受験勉強を進めていても、ときに成績が伸び悩み、思うような結果が出ないこともあります。そんなとき、親があせって「もっとがんばらないと合格できない」「こんな成績でどうするの」などとプレッシャーをかけすぎてしまうと、子どもも苦しい中に責められて「逃げたい」「やめたい」と反対方向へ気持ちが傾いてしまうかもしれません。
むやみに叱責するのではなく、子どもの気持ちに寄り添って、どうしたら現状を突破できるのかを一緒に考えるのが親の役目です。

他の子と比較しない

「〇〇ちゃんはこの間のテスト、満点だったみたいよ。あなたもがんばらないと」など、他の子どもと比較することは避けるべきです。親に否定されたように感じ、逆にモチベーションが下がってしまうことも。比較するのであれば、目標として設定した勉強量や点数に対して、現状がどうかを見るようにしましょう。

子どもを無視して目標を決めたりしない

子どもの大切な進路だから、親が間違いのないレールを敷いてあげたい、と思うのも当然です。ただ、勉強の進め方や模試の目標、志望校などをすべて親だけで決めてしまうのは避けましょう。自分の意思が全く反映されていない目標を提示されたとしても、子どもは「やらされている」感を抱くだけ。とはいえ、すべて子どもに任せるのは難しいので、ある程度親がリサーチや分析をして考え、その結果を子どもに説明して、子どもも納得したうえで目標を設定していくことが大切です。

まとめ

中学受験は父母の目線を合わせることから

「中学受験は、親子の二人三脚」とも言われますが、どちらかの親だけが負担するのではなく、父母と子どもの3人で心を一つにして、「三人四脚」で挑むことが成功の秘訣です。中学受験に挑むかどうかを決めるときから、まずは父母でよく話し合いを行いましょう。どうして中学受験をさせたいのか、その大変さや費用なども含めて夫婦が目線を合わせることが第一歩です。

子どもにとって「一番頼れるサポーター」になろう

中学受験をすると決めたら、親は子どもを徹底的にサポートしていく覚悟を持つことです。塾は勉強を教えてくれますが、精神的なサポートはやはり家庭が担います。きちんと勉強するように「子どもを監督する」というのではなく、子どもの気持ちに寄り添い、「同じゴールを目指してチームとして支えていく」。その姿勢を忘れないようにしましょう。
中学受験の目的はただ志望校に合格することではありません。受験を通して子どもが成長できるように考え、あたたかく見守ってあげることが何よりの応援になるでしょう。

逸見理事長
【執筆者】逸見 浩督 (へんみ ひろただ)
株式会社ヘーグル 理事長

30年以上にわたって、幼児期からの理想的な能力開発と学習環境を追求、独自に開発した「親と子の共育大学のプログラム」など、親子でともに成長できる子育て、教育メソッドは絶大なる人気を誇る。
逸見理事長
【執筆者】逸見 浩督(へんみ ひろただ)
株式会社ヘーグル 理事長

30年以上にわたって、幼児期からの理想的な能力開発と学習環境を追求、独自に開発した「親と子の共育大学のプログラム」など、親子でともに成長できる子育て、教育メソッドは絶大なる人気を誇る。

 

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