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幼児教育の豆知識

【幼児教育の豆知識】幼児の人見知りはいつから?親ができる7つの具体的対処法について徹底解説!

幼児の人見知りはいつから

「子どもが人見知りで外出が難しい」とため息をついていませんか? しかし、それは子どもが順調に成長しているという証拠でもあるのです。とはいえ、外出先や保育園で泣いてしまうと、どう対処していいのか迷ってしまうでしょう。本記事では、人見知りの背景にある子どもの発達段階や心理をわかりやすくひもときながら、家庭で取り組める7つの対処法を紹介しています。ぜひ参考にして、おおらかな気持ちで子どもの成長を見守っていきましょう。

Contents

「人見知り」は幼児が示す健やかな発達サイン

「人見知りは子どもの成長の証し」とはどういうことか、赤ちゃんの発達を踏まえてわかりやすく解説します。

人見知りの始まる時期は、一般的に生後6~12ヶ月頃

赤ちゃんの人見知りが見られるようになるのは、一般的に生後6〜12ヶ月ごろです。この頃になると赤ちゃんの視力もはっきりし、人の顔を見分けられるようになります。また記憶力も発達して、「いつもそばにいる人」を覚えて「知らない人」と区別できるようになり、人見知りが始まります。
もちろん個人差があり、生後3カ月頃から人見知りのそぶりを見せる赤ちゃんや、人見知りがほとんど見られない赤ちゃんもいます。人見知りがないと心配、というわけではありません。ただ、視力や聴力に問題があって人見知りをしないケースや、自閉症や発達障害が原因となるケースもあります。赤ちゃんの成長全般において不安を感じる場合は、専門家に相談してみましょう。

人見知りは「知らない人=不安」という認識の芽生え

赤ちゃんが人見知りを始めると、祖父母や親戚に会ったときに急に泣き出す、知らない人に抱っこされるとしがみついて嫌がる、といった反応を見せるようになります。多忙であまり赤ちゃんと触れ合ってこなかったパパの場合、「パパ見知り」をされてしまう可能性もあります。
こうした反応は、「自分をお世話してくれる、自分にとって安全な人」と「そうでない人」を区別する力が赤ちゃんの中で育った証拠です。つまりは、警戒心や防衛本能が育っているということ。警戒心や防衛本能は、自身を危険から守るためにとても重要な要素であり、それが順調に育まれているといるということは、親にとっても安心できるしるしなのです。
ただ、赤ちゃんの人見知りは怖がるばかりではなく、好奇心も入り交じって起こります(※)。「知らない人で怖い」「でも気になる」という心の葛藤(かっとう)をコントロールできず泣いてしまう、というわけです。

(※)科学技術振興機構 研究プロジェクト参照/
https://www.jst.go.jp/pr/announce/20130606/

発達心理学的に見る「人見知り」の理由とは?

発達心理学においては、精神科医ジョン・ボウルビィが提唱した「愛着理論」が、人見知りを解き明かす重要な要素となっています。愛着とは、赤ちゃんが特定の人との間に築く特別な絆のこと。親がおっぱいをあげたり世話をしたりすることに対し、赤ちゃんは笑顔を見せたり甘えたりという行動を取り、それに対して親はさらに愛おしく思って世話をする、という循環の中で強い絆が結ばれていきます。愛着が形成されることにより親とそれ以外の人、という境界ができて、人見知りが始まるのです。
しかしやがて、親との愛着形成が確固たるものとなれば、人見知りも徐々に落ち着きを見せるようになります。「親は常に見守ってくれる、保護してくれる」という安心と信頼が、他者に対しても信頼を育むのです。

年齢や性格で異なる人見知りのパターン

乳幼児期における人見知りの様子を大まかな年齢別で紹介します。性格による人見知りの激しさの違いも参考に。

【乳児~1歳】母親など特定の人以外を極端に嫌がる時期

生まれてすぐの赤ちゃんは、誰が抱っこしても等しく反応し、人見知りは見られません。ところが、生後6カ月ほどたつと愛着が形成された相手以外には人見知りをし、ママ以外が抱っこすると大泣きする、ママが離れると泣きながら後追いする、といった様子が見られるようになります。
祖父母など何度か会っているはずの人であっても、まだ記憶力がしっかりしていない時期は間が空くと忘れてしまうので、毎回人見知りをしてしまうケースも。

【2~3歳】自己主張が強くなる時期

一般的に、2~3歳頃には人見知りは収まってくるとされています。この年齢は自我が芽生えて自己主張も強くなる時期。それまでは母親と自分が一体であるかのような認識を持っていたのが、ときに反抗して意思を貫こうとするように。しっかりと歩けるようになり、外の世界への興味はますます増大していきます。
他者に対して不安はあるけれど、好奇心の方が勝るように。母親から離れて行動してみて、また安心できる母親の元に戻ってくるというチャレンジを見せるようになります。例えば公園で知らない子どもたちが遊んでいたら、親が見守ってくれている状態であれば安心できる範囲で近づいたり、じっと観察したり、という姿も見られるように。
何度も会う人であれば覚えられるようになって、人見知りをしなくなります。

【4~6歳前後】集団生活に慣れない不安が出る時期

幼稚園への入学、進級、習い事のスタートなどで、新しい環境に入るときに人見知りが再燃する子もいます。幼児期はまだ親がいないと不安を感じやすい時期でもあり、慣れない環境に置かれることでそれが強くなり、友だちや先生と話せない、といったことになってしまうのです。
しかし、環境に慣れてくると少しずつ不安が和らいで、人見知りも解消されていきます。

積極型 vs 慎重型など、性格傾向による違い

特に人見知りが強いとされるのは、慎重派の子どもです。じっくり様子を観察して安心と分かったら動く、というタイプの子は、他者を受け入れるのに時間がかかります。一方、好奇心が旺盛で社交的なタイプの子どもは、恐怖よりも相手がどんな人か知りたい、という興味が勝って、比較的人見知りが少ないとされています。
また、日々さまざまな人が出入りする環境で育つと、親以外の人にも慣れやすくなります。
このように、人見知りは子どもの性格や周囲の環境にも左右されるもの。性格については、慎重派も積極的な子もどちらも一長一短。無理に変えようとする必要はありません。

幼児の人見知りはいつから

人見知りする子どもへの対処法7選

人見知りに対して、親ができる対処法をまとめました。いずれも難しいことではなく、おおらかな気持ちで子どもに接することが基本です。

無理に慣れさせようとしない

「早く慣れてほしい」という親の気持ちから、知らない人に無理やり抱っこをお願いする、ということもあるかもしれませんが、それは逆効果です。赤ちゃんにとっては「安心の場所を奪われた」体験になってしまいます。まずは親の腕の中から相手を眺めることから始めて、徐々に距離を縮めていきましょう。

抱っこなどスキンシップをしっかりとる

人見知りで泣き出したときは、まずは抱っこで安心させてあげることが大切です。親がしっかり抱きしめ、「大丈夫だよ」と声をかけることで、子どもは安心して状況を受け入れやすくなります。

子どものペースに合わせて、距離を縮めて

人見知りを直したいからといって、無理やり知らない子どもと遊ばせたり、人の多いところに連れて行ったりすると、子どもの精神的負担になってしまいます。大切なのは、子ども一人一人のペースに合わせてあげること。
例えば、初めて会う人といきなり会話をさせるのではなく、まずは同じ部屋にいるだけでもOK。その後、隣で遊んでみる、少し話しかけてみる、といった段階を踏むことで、子どもも安心感を持って一方踏み出すことができます。

親が相手と笑顔で話す様子を見せる

子どもは親の表情をよく観察しています。たとえば、親が「こんにちは」と笑顔であいさつしたり、親しく話したりする姿を見せると、「この人は安全なんだ」と理解しやすくなります。逆に、親が緊張していると子どもも不安を感じやすくなるので、まずは親がリラックスして関わることが大切です。

否定せず「不安な気持ちも大切」と受け止める

「どうして泣くの?」「怖くないじゃない」などと否定すると、子どもは理解してもらえない悲しさと不安をさらに募らせます。
まずは、「不安な気持ちがあるんだね、そのうち慣れるから大丈夫だよ」と受け止めてあげることが大切です。「これも成長の一段階。人と接する練習中なんだ」と考えましょう。

「また始まった…」とネガティブに捉えすぎない

人見知りは成長の過程において自然なもの。親が「またか…」とイライラしてしまうと、その気持ちが子どもに伝わり、ますます不安が強くなることがあります。「今はこういう時期」と捉え、気楽に見守りましょう。

小さくても“成功体験”を積ませて自信を育てる

人見知りの子が、勇気を出して「バイバイ」と手を振れたら、見逃さずにしっかりとほめてあげましょう。あいさつを返せた、返事ができたなど小さなことでもきちんとほめてあげることで、子どもの大きな自信につながります。

幼児の人見知りはいつから

人見知りが保育園や外出先、習い事などで問題になるときの工夫

子どもの人見知りが激しすぎて園に行き渋る、習い事に行けない、といったこともあるかもしれません。紹介する工夫の例を参考に、子どもが徐々に慣れられるようにしてあげましょう。

あいさつや人との関わりを「無理に強制しない」ことが重要

「先生にちゃんとあいさつして!」と急かすと、子どもはますます萎縮してしまいます。小さく手を振る、親と一緒に声を出すなど、無理のない方法で徐々に練習していくことが安心につながります。

周囲から「人見知り激しいね〜」と言われたときの受け流し方

周囲の言葉に焦る親も少なくありませんが、「そうなんです、今はちょっと慎重なんですよ」と軽く返すだけで十分です。親が落ち着いて受け流すことで、子どもにも「自分は大丈夫」という安心感が生まれます。

習い事・お出かけ先で安心できる場所を見つける

例えば、習い事の教室で「お気に入りの椅子」や「親子で一緒に座れる場所」を確保しておくと、子どもが安心して活動に参加しやすくなります。外出先でも、絵本コーナーやベンチなど「安心の拠点」を作ることが場慣れする助けとなります。

まとめ

「人見知り」は子どもの心が育っている証。親子でゆっくり乗り越えよう

人見知りは、親子の信頼関係がしっかり築かれているからこそ現れる自然な発達段階です。泣いたり固まったりする姿に戸惑うこともありますが、それは子どもの心の成長の証しであり、ママやパパが安心の存在である証なのです。

他の子と比べず、日々の成長を見つけよう

「他の子はちゃんとあいさつしてくれるのに…」と比べてしまうと、親も子も苦しくなります。それよりも、「今日は親の後ろに隠れなかった」「相手のあいさつにうなづけた」といった日々の成長に目を向けましょう。親が細やかに見てくれている、認めてくれているという信頼感と安心感が子どものコミュニケーションの土台となり、自然と他者への接し方も変わっていくでしょう。

逸見理事長
【執筆者】逸見 浩督 (へんみ ひろただ)
株式会社ヘーグル 理事長

30年以上にわたって、幼児期からの理想的な能力開発と学習環境を追求、独自に開発した「親と子の共育大学のプログラム」など、親子でともに成長できる子育て、教育メソッドは絶大なる人気を誇る。
逸見理事長
【執筆者】逸見 浩督(へんみ ひろただ)
株式会社ヘーグル 理事長

30年以上にわたって、幼児期からの理想的な能力開発と学習環境を追求、独自に開発した「親と子の共育大学のプログラム」など、親子でともに成長できる子育て、教育メソッドは絶大なる人気を誇る。

 

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