第25回 子どもの「遊び感覚」が未来を作る③

「脳の学校」代表で、医師、医学博士の加藤俊徳氏は、
一万人の脳画像を解析した結果、本当に賢い子は
迂回脳」を持っていると言っています。

彼は、プレジデントファミリー08年12月号の中で
こう書いています。

「親として注意して欲しいのは、頭の良し悪しというのは、
必ずしも勉強の出来不出来や、学業成績だけでは推し量れません。

脳科学的に言えば、頭の良し悪しは、脳の成長・発達
かかっています。
脳の機能が発達している子どもは、間違いなく賢いと言えます。

脳のある能力を育てるには、その脳番地を繰り返し使うことが
必要です。
かといって、計算力だけ、あるいは言語脳だけを
鍛えるのは感心しません。

むしろ、出来るだけ脳のいろいろな場所を使う、
いわば「迂回脳」をつくる訓練をした方が、
いい脳ができると私は考えます。

覚えた知識を単純に取り出すような作業は、
脳の特定の箇所しか使いません。
そういう「直線的」なやり方に慣れてしまうと、
頭の融通が利かなくなりやすいのです。

いくら頭の回転が速くても、短絡的な解しか出せない
「直線脳」は、社会に出てから苦労したり、大きな挫折を
味わう典型的なパターンです。

本当に頭の回転の速い人、脳がうまく使える「迂回脳」を
持った人は、決まった答えがない場合にも自分なりの答えを
見つけだします。

これはあくまでも私見ですが、いい「迂回脳」をつくるためには、
10歳ぐらいまでは感覚系脳番地や運動系脳番地、
感情系脳番地を大いに刺激するような脳体験をどんどん積んで、
伸び盛りの右脳を十分に発達させること
とても大事だと思います。

早いうちからの詰め込み系の学習をすれば、
目先の成績は上がるでしょうが、その一方で、
ある種のリスクも伴うと考えます。

十代以降、受験勉強が忙しくなったり、他人と交わる機会が
多くなれば、いやでも言語系脳番地を使うことが多くなり、
左脳の枝ぶりが伸びてきます。
相対的に、右脳を使う機会は急速に失われていきます。

ならば、脳の基礎づくりの時期にあたる小中学生の段階では、
なるべく非言語的な右脳経験を豊かにしておいた方が
いいと思います。

子どもの「遊び感覚」が未来を作る

 

ヘーグルの子どもたちが、遊びから右脳的な取り組みを
進化させていったということが、この論文を読むと
よく分かります。

特に、算数が得意な子は、解答集を見るのをいやがります。
いかに、自分らしい独自の解法を見つけるのがおもしろいのです。

ある子は、ルービックキューブのやり方を数十パターン
考え出しました。

先日も、MEPの山下先生が小3(アネックス)の
子どもたちに口答だけで推理算の難しい問題を出したところ、
即座に8割以上の子が正解して驚いていました。

本当に賢い脳を育てることは、とても大切なことです。

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また、脳の発達には“愛情”もとても深い関わりがあります。
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⇒【★「脳の発達と愛情の関係」