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①幼児期からの右脳開発・右脳教育

子育ての知恵ぶろぐ 第287回 脳科学から見た子どもの脳の発達に良いこと悪いこと

脳科学から見た子どもの脳の発達に良いこと悪いこと

最近の脳科学の進歩で、
子どもの脳の成長に良いことと
悪いことが解明されてきています。

『マルトリートメント』という言葉を
ご存知でしょうか。

マルトリートメントとは、
虐待やネグレクトを含む
避けたい子育ての行為の総称を
いいます。

マルトリートメントを受けた人の
脳の画像をMRI(磁気共鳴画像化装置)
で調べると、脳の大事な部分に
「傷」がつきます。

つまり、マルトリートメントが
発達段階にある子どもの脳に
大きなストレスを与え、
実際に変形させていることが
明らかになったのです。

子どもの脳は発達期にあり、
社会性の備わった大人の脳に
成熟していく過程で、
一番環境要因の影響を
受けやすいのです。

例えば、厳しい体罰を受けた子どもは、
そうでない子と比べて
前頭前野の一部が平均19%も
委縮していました。

この前頭前野は、
犯罪抑制力にかかわっており
障害を受けると、
うつや気分障害などの症状が
出てきます。

暴言を繰り返された子どもや
激しい夫婦喧嘩を見ていた子どもたちは、
聴覚野の一部が肥大していました。

肥大とは、
脳の神経ネットワークを育むときに、
適切な「刈り込み」が行われずに
そのまま不要な回路まで
残されてしまった結果、
言葉の理解力特に語彙理解力が
落ちてしまいます。

さらに、大事な音や会話において
重要な単語が
うまく聞き取れないことによって、
対人関係、人間関係にも支障をきたし、
コミュニケーション能力に
影響を及ぼします。

マルトリートメントを受けた子どもは、
養育者である親と心理的な絆が
築けない時に出てくる症状
愛着障害を起こします。

非常に不安定な反応をし、
暴れたり問題行動を繰り返します。

自分の不安や感情を
コントロールすることが苦手になります。

極端な特徴は、
初対面でもなれなれしく
すり寄ってしまい、
人と人との距離感をうまく保てません。

例えば、ご褒美をあげると
通常の子どもは線条体という部位から
ドーパミンという伝達物質が出て
喜びを感じますが、
マルトリートメントを受けた子は、
ドーパミンが出ず、
達成感や成功体験を
得られなくなってしまいます。

それでは、
このような症状が出ている子どもたちに
どのような環境を与えれば
改善していくのでしょうか。

ボストン大学医科大学院
ベッセル・ヴァンダーコーク教授は、
子どもが安心を感じられる
環境を作り出し、
心地よい体験をさせることで
一旦受けたマルトリートメントの症状を
改善することが出来ると言っています。

愛されているという実感を味わうと
心身の機能が高まります。

その一つが心を込めた、だっこです。

また、傷ついた子どもの治療で
最初にするのはボールを使った遊びです。

みんなでボールを投げては
受け取るのです。

それまで恐怖で体が固まっていても、
ボールで遊び始めると
自分が投げたボールを
誰かが受け取ってくれることに
喜びを感じ、リラックスして
安心を感じるようになります。

マルトリートメントを繰り返す
親の背景には、
親自身が相当ストレスを
ためていることが多いのです。

ですから、そのストレスに
早い時期に周りが気づき、
サポートする作業が大事です。

ヘーグルが開催している
『親と子の共育大学』は、
こうした子育ての知恵や知識を
総合的に学び、親のストレスが減り、
子どもが伸びやすい環境を
作るお手伝いをしています。

先日、第14講座が終わり、
秋からまた第一講座から始まります。

是非、多くの方に参加していただき、
子育てをより楽しいものに
してほしいと思います。

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