子育ての知恵ぶろぐ 第476回 AIに代替されない能力とは?-次回人間学講座の一部で解説-
これからのAI時代に、私たちが
『真に必要とされる人材』として歩みを
進めるために必要な能力について、
ハイクラス人材を対象に行われた
最新の意識調査では、
「2026年に向け、自身のスキル強化の
必要性を感じているか」
という問いに対し、
実に【97.3%】もの人が
「必要性を感じている
(非常に感じている:58.1%、
やや感じている:39.2%)」
と回答しています。
■2026年に最も強化したい
スキルトップ3
「2026年に向けて、
最も強化したいと考えている
スキルは何か」という単一回答の
データを見てみましょう。
ここでは、AIがどれほど進化しても
代替が困難とされる
『人間特有のメタ能力』が
最上位に並びました。
第1位:事業・戦略を描く力(26.0%)
過去のデータ蓄積から
確率的な最適解を出すのは
AIの得意領域です。
しかし、「そもそも私たちは
どこを目指すべきなのか」
「どのような新しい価値を
世に問うのか」という、
正解のない中にビジョンを掲げ、
地図をゼロから構想する力は
人間にしかありません。
全体の2割以上がこの力を
最重要視しています。
第2位:本質的な課題を見極め、
問いを立てる力(24.4%)
生成AIなどのツールは、こちらが与えた
「問い(プロンプト)」に対しては
極めて優秀な回答を提示します。
しかし、「今、本当に解決すべき
核心的な課題は何か」を
発見・定義することはできません。
表面的な現象に惑わされず、
物事の本質を掴んで正しい問いを
立てる能力が、ビジネスの成否を
分ける決定打となります。
第3位:組織・人を動かす
マネジメント(17.6%)
ビジネスや社会を実際に動かすのは、
感情を持った「人間」です。
論理やデータだけで人は動きません。
他者の心に寄り添い、信頼関係を築き、
共感と情熱によって
組織を一つの方向へ鼓舞する力は、
人間学の真髄とも言える能力です。
なお、これらに対し、
「最新のテクノロジーを理解し、
仕事に活かす力」は
【13.7%】に留まっています。
これは、テクノロジーの活用が
もはや特別なスキルではなく、
誰もが身につけるべき
「前提・基礎教養」となっていることを
意味しています。
■AIに代替されにくいスキル:
人間にしかできない領域
さらに、今回の調査で
「AIに代替されにくいと考える
スキル(複数回答)」を尋ねたところ、
現場の生々しい人間関係や
複雑な文脈理解が必要とされる領域が
上位を占めました。
・組織・人を動かす
マネジメント : 26.1%
・本質的な課題を見極め、
問いを立てる力 : 18.4%
・社外・パートナーなど外部との
関係性構築 : 17.5%
AIは非感情的で定型的な処理には
圧倒的な強みを発揮しますが、
以下の3つの領域においては
人間に依存せざるを得ません。
・非定型な意思決定:
過去のデータがない未知の局面に
おける決断、複雑な利害調整
・感情的なリーダーシップ:
他者への共感、モチベーションの
向上、心理的安全性、信頼の構築
・意味と価値の創出:
『何のためにこれをやるのか』
という大義名分や、倫理観に基づく
哲学の提示
AIは『How & What(効率的に、
何をやるか)』を極限まで
高めてくれる最高の道具です。
しかし、
『Why & Should(なぜやるのか、
どうあるべきか)』という判断の軸、
すなわち『哲学(ビジョン)』を
決めるのは私たち人間に他なりません。
最新のテクノロジーを右腕として
賢く使いこなしながら、
人間ならではの『問いを立てる力』と
『人を動かす人間力』を
磨き続けることこそが、
これからのAI時代に真に輝く
人材の条件と言えます。
■今週日曜日の第106回人間学講座
(壱萬会の同時開催)~夏のPADに向けて
今週日曜日の講座
(小学部の生徒であれば
親と子で誰でも参加できます)では、
今回ご紹介した資料を
さらに深く多面的に掘り下げ、
小学生でもわかる内容にかみ砕きます。
単にデータを眺めるだけでなく、
歴史的な先哲が遺した知恵と
照らし合わせながら、
以下のような実践的な問いについて
考えを深めます。
「日々のノイズに惑わされず、
物事の『本質』を見極める目を
養うにはどうすればよいか?」
「論理を超えて、多様な人々の
心を動かし、共感を生む
『人間力』の正体とは何か?」
AIという強力な相棒が登場した
この時代だからこそ、
私たちの「人間性」や「徳性」を
最大限に発揮し、磨き上げる
絶好の機会です。
ヘーグルは、人間学から
PAD初級、中級、上級講座で
こうした力を育んでいます。






