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【幼児教育の豆知識】子どもの兄弟げんかが止まらない!対処法について徹底解説!

子どもの兄弟げんかの対処法

「毎日毎日兄弟げんかでノイローゼになりそう」。SNSにはそんな親のつぶやきも見られます。子どもが2人以上いる家庭の多くで、日々巻き起こる兄弟げんか。そのたびに叱るのも親にとってはストレスですね。この記事では、兄弟げんかはどうして起こるのか、実はメリットもあること、そして、おすすめの対処法をまとめて紹介します。まずは兄弟げんかに対する意識を変えることからはじめてみましょう。

兄弟げんかはなぜ起こるのか

そもそも、どうして兄弟げんかが起こってしまうのでしょう。原因の一つは、幼児の脳や精神が発達途上にあることです。とくに3歳ごろまでは自分の気持ちを十分にコントロールできず、いらだちを感じるとすぐに相手を攻撃したり、感情を爆発させたりしてしまうことも。
また、親の愛情を奪われたくないという気持ちや、親が自分以外に関心を向けているという嫉妬心などから兄弟げんかになることもあります。
兄弟は素の自分で接することができる、もっとも距離感の近い存在。友だちに対しては我慢していていることも、兄弟には遠慮なく不満をぶつけてしまうのです。

兄弟げんかをするのは当たり前のこと

同じ行動範囲にいる時間が長く、共有するものが多ければ、大人のコミュニティであっても争いが起こることはありますね。同じ家の中で兄弟がけんかをするのは当然。特に歳が近いもの同士だと小競り合いはしょっちゅうです。「こんなにけんかして大丈夫かしら」と心配するのではなく、「互いに主張をぶつけ合えるのは仲の良いしるし」と前向きに捉えましょう。

兄弟げんかが起こるきっかけ

兄弟げんかの始まりには何かしらきっかけがあります。よくあるきっかけのうちの3つを紹介しましょう。

どちらかが構ってほしい

兄はゲームをしたいのに、弟が構ってほしくて邪魔をする、というように、ふたりの気持ちがそろわずどちらかが一方的にアプローチすると、相手がいら立ってケンカになってしまいます。ちょっとしたからかいの言葉も、相手の気分によっては地雷を踏んで大爆発してしまうことも。

同じモノや機会を取り合う

どちらのおやつを食べるか、どちらの色のペンを使うか、どっちが先にお風呂に入るか、お母さんの横に座るのはどちらなのか…。兄弟のうち一人しか選べないシーンは無数にあります。兄弟は、それを毎日のように争うライバル同士。だからこそ、本当はどうでもいいことでも譲りたくない、とガンコになってしまうのです。

性格や態度がしゃくにさわる

夫婦や家族間でも言えることですが、日々顔を合わせるからこそ、ちょっとしたことが気になったりイラついたりしてしまうことがあります。兄弟間でも、互いに相手を分析するほど大きくなってくると、「妹はいつもワガママばかり言っている」「兄は自己中だ」など、相手の日常的な言動や態度に対していらだち、ケンカに発展してしまうことがあります。

兄弟げんかで学べることもある

親を悩ませる兄弟げんかですが、実はメリットも。ぶつかり合って痛みを感じるからこそ、子どもを人間的に成長させる機会にもなるのです。

手加減することを学べる

行動に歯止めが利かない幼少期では、ケンカになるとどうしてもたたく、つねる、蹴るなどという行動も出てきます。通常、友だち同士だと必ず周囲に止められるので、兄弟だからこそできるケンカとも言えます。
相手にされた痛み、相手にしてしまったときの影響などを見る中で、「これ以上はしてはいけない」ということを自然と学んでいきます。そうした子どもは、成長したあとに他者に対してひどいケガを負わせるようなことは少なくなるのです。

人との関わり方を知ることができる

子どものケンカは体だけではなく、互いに素の気持ちをぶつけ合います。その体験を通して、「これは言い過ぎた」「あのとき許してあげればよかった」などの気づきや反省を得ることもあります。こうしたことを繰り返す中で、他者に対してどの程度までなら思いをぶつけていいのか、争うにしてもどんな方法ならあとあと引きずらないのか、仲直りするにはどうしたらいいか、など、自分なりの人との関わり方を身につけていきます。

自分自身を知ることができる

兄弟げんかを繰り返す中で、こうされると自分はイヤだ、イライラする、など、子どもは自分の沸点に気づきます。うまく話せなくて手が出てしまう、泣いてしまうなど、精神的なダメージに対する反応もわかります。最初はうまくコントロールできなくても、成長するにつれ、「イライラしないための考え方」や「心が乱れたときの対処法」など、自分の「取り扱い説明書」を持つことができるようになるでしょう。

兄弟げんかは親が止めるべき?

兄弟げんかはできるだけやめさせたいものですが、親がすぐ介入するよりも子ども同士で解決することが学びにつながります。

親はまず見守る姿勢で

兄弟げんかは子ども同士の争い。親はしばらくの間見守るようにしましょう。早くけんかをやめさせようとすぐ仲裁していると、「親が事態をまとめてくれるまでやりたい放題にしよう」と、自分たちで解決する姿勢が育ちにくくなってしまいます。

基本的には子ども同士で解決させる

どこを落としどころにするのか、争いが起こらないようにするにはどうしたらいいのかを子ども自身が考えることで、その後のケンカも同様に対処できるようになっていきます。
ただ、暴力がエスカレートしそう、ケンカが長引いて収まらないというときには親が仲裁を。

子どもの兄弟げんかの対処法

兄弟げんかを仲裁する親の対処法6選

まず見守る、というのが兄弟げんかに対する親の基本姿勢ですが、仲裁しなくてはならない場合も多いもの。「どちらが悪いか聞いて、仲直りさせたらいい」というだけでは、兄弟間にしこりを残してしまう可能性もあります。覚えておきたい対処法を6つピックアップしたので、ぜひ参考にしてください。

どちらにも公平に接する

よく話を聞かずにどちらかに肩入れするのはNGです。早く黙らせたいからと、「●●に謝りなさい!」と一方的に従わせたり、自分の言い分を聞いてもらえなかったりすることが続くと、「どうせ何をいってもムダ」と子どもは卑屈になってしまいます。
年上の子どもに対して、「お兄ちゃんだから我慢しなさい」「お姉ちゃんだからもっとやさしく」といった言い方も避けたほうがいいでしょう。年上はいつも損をする、弟や妹はいないほうがよかった、といった考えを抱いてしまうかもしれません。
同様に、「男の子は口答えしない」「女の子はもっとおとなしく」などという性別による叱り方も、子どもを枠にはめようとするもので、真に納得はしてもらえません。

それぞれの言い分をよく聞く

どちらかに原因があったとしても、兄弟それぞれには言い分があります。どちらかだけの話で判断するのではなく、両方の気持ちやどうしてケンカになったかの原因をきちんと聞いてあげるようにしましょう。
ときに子どもは、自分でもどうしてこんなことをしたのかわからない、といったこともあります。子どもの気持ちに寄り添って、代弁してあげることが必要な場合もあります。
両者の思いがはっきりしたら、「お兄ちゃんが悪い」などと丸ごと否定するのではなく、「今回はこの行動はよくなかったね」と、行動の良し悪しを伝えましょう。「今度またケンカにならないようにするにはどうしたらいい?」ということもそれぞれに聞き、子どもたちの中から予防策が出てくるきっかけを作るといいでしょう。

それぞれの気持ちを伝えてあげる

ケンカが始まってしまうと、兄弟ともに興奮して口で説明することが難しくなることも。そうした場合は、親が間に入って通訳の役割をしてあげましょう。どうして怒ったのか、相手にどうしてほしかったのかなどをそれぞれに聞き、相手に伝えてあげることで、兄弟の相互の理解を促します。
日常においても同様です。「お兄ちゃん、運動会でかっこよかったね」「妹のピアノ演奏上手だったね」など、兄弟間でプラスの発言を聞いたら、忘れないように本人に伝えてあげましょう。親を通して、兄弟が自分のことを認めてくれていると知れば、接する態度も自然と変わっていきます。

兄弟を絶対に比べない

「お兄ちゃんはそんな乱暴な言葉を言わなかったわよ」「お姉ちゃんのほうがきちんと言うことを聞いたよ」など、兄弟姉妹間の比較も避けるべきです。特に身近な兄弟と比較されると、自分は親から否定されたように感じ、自己肯定感が低くなってしまうかもしれません。
叱るときは誰かと比較するのではなく、その子自身がどうよくなかったかを伝えるようにしましょう。

仲直りを必須にしない

毎回、「ごめんなさい」と誤って互いに納得し合えればいいのですが、そんなにすんなりと解決しないけんかもあります。子どもながらになかなか相手を許せなかったり、落としどころが見つからなかったりすることも。そこを無理やり仲直りさせようとしても、反発されて親のストレスになるだけです。
子どものモヤモヤや葛藤を認めてあげて、彼らのペースで解決に向かうのをしばらく見守ってあげましょう。知らないうちに、また仲よく遊び始めていることも多いものです。

年齢ごとの対処法を知ること

一口に兄弟げんかといっても、子どもの成長段階によって対処法も変わります。年齢別に意識したいことをまとめました。

2~3歳児は物理的に離すことを優先する

上の子が2,3歳、下の子が0,1歳となると、たいてい上の子がたたいたりものを取り上げたり、といったケンカになるのではないでしょうか。親としては下の子のケガが心配になりますね。上の子に「たたかないで」と言っても怒りの衝動をコントロールするのが難しい年齢です。言い聞かせる前に、まずは兄弟を物理的に離すようにしましょう。上の子が興奮しているようであれば、抱きしめてあげるなどして落ち着かせ、ケンカの原因を聞いてあげます。
 「気持ちは分かったけれど、たたくのはダメだよ。まだ弟は小さいから、何か伝えたかったらママに言ってね」など、気持ちを受け止めつつダメなことはダメと伝えるようにしましょう。

4~5歳児は言葉で気持ちを伝えるのを見守る

4,5歳になると、徐々に社会性を身につけて、他者の気持ちを考えた行動が少しずつできるようになってきます。言葉も発達してスムーズに意思疎通ができる年齢なので、子ども同士が言葉で話し合えるようにサポートし、親はなるべく見守る姿勢を持ちましょう。

6歳児以上はルールを設ける

年長や小学生以上になると、どうやって解決したらいいかを自分で考えることも上手になります。ただ、体が大きくなってケガの危険性も高まるので、「けんかのルール」を決めるのもひとつの手です。「頭やおなかは叩かない」「バカなどひどい言葉は禁止」「収まったら、両方ともごめんなさいと必ず言う」など、独自のルールを決めている家庭も多いよう。親だけではなく子どもも含めてルールを決めると、より守られやすくなります。

まとめ

兄弟げんかは「成長の機会」と考えて

親を悩ませる兄弟げんかですが、兄弟がいるからこそできる本気のぶつかり合いともいえます。相手が兄弟だからこそ、臆することなく自分の意見を伝えられ、ケンカしても関係を修復することを何度も体験できます。それはいずれ、家族以外の人とのコミュニケーションの土台となっていきます。親は兄弟げんかを子どもの成長の機会ととらえて、神経質になりすぎないようにしましょう。
とはいえ兄弟げんかにおいて親の存在は大きいもの。普段から兄弟に等しく愛情を注いでいれば、親の関心を引きたいがゆえの争いは少なくなるはずです。仲裁者、橋渡しの役割を意識し、兄弟が仲が良いときにも、「お兄ちゃんと遊べてうれしいね」「仲良くしてくれて妹も喜んでいるよ」など、絆を深めるような声掛けを積極的にしていきましょう。

逸見理事長
【執筆者】逸見 浩督 (へんみ ひろただ)
株式会社ヘーグル 理事長

30年以上にわたって、幼児期からの理想的な能力開発と学習環境を追求、独自に開発した「親と子の共育大学のプログラム」など、親子でともに成長できる子育て、教育メソッドは絶大なる人気を誇る。
逸見理事長
【執筆者】逸見 浩督(へんみ ひろただ)
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30年以上にわたって、幼児期からの理想的な能力開発と学習環境を追求、独自に開発した「親と子の共育大学のプログラム」など、親子でともに成長できる子育て、教育メソッドは絶大なる人気を誇る。

 

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