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子育ての知恵ぶろぐ

子育ての知恵ぶろぐ 第283回 叱る方がいいのか、叱らない方がいいのか? PART1

叱る方がいいのか、叱らない方がいいのか?

「しかる」ということは、
とても難しいことです。

しかることなしには教育はあり得ない
という人もいれば、
しからない教育こそ重要であると
唱えるもいます。

「そんなことしているから
子どもになめられるのよ。
ビシビシやらなきゃだめよ」と
「子どもは、ほめて育てるのがいいの。
しかって育てると、
後でおかしくなってしまうのだから
ほめて育てるのが一番」
などと言われると、
どっちが本当にいいんだろうかと
悩んでしまう人も少なくないでしょう。

日常のいろいろな場面で、
この場合はしかったほうがよいのか、
しからないほうがよいのかと
迷うこともたくさんあります。

今回からシリーズで
「しかる」というテーマを
掘り下げていきたいと思います。

しかるのとほめるのでは、
いずれのほうが効果的かという
心理的な実験は数多くありますが、
ここでコロンビア大学のゲーツ、
ビスランドの両氏が行った実験を
ご紹介します。

両氏は、学校に行って、
ABCの三つのクラスに同じ問題を出して
試験をしました。

ニ、三日してから再び学校に行き、
Aのクラスに行ったとき、
「このあいだの成績は非常によかった。
今日はもう一度試験をするから、
今度も前に負けないように
しっかりやってごらん」と言って
答案を書かせました。

それから、Bのクラスに行っては、
「この前の成績はひどく悪い。
こんなことでどうするか、
今度はとりかえすように
しっかりやってごらん」と言って、
二度目の試験をしました。

最後に、Cのクラスに行って
何も言わずに黙って、
もう一度試験をしました。

その結果を見てみると、
ほめてやらせたクラスが一番成績がよく、
しかってやらせたクラスがその次、
ほめもしかりもせずに
やらせたクラスが一番悪かった
のです。

さらに、これを個人的に見ていくと、
しかられてよくなったのは、
平素成績のよかった子どもで、
平素成績のあまりよくない子どもは、
しかられたために
成績がぐっと落ちています。

この事実から言えることは、
普段の成績のよい子どもは、
しかられることが一つの刺激になり、
発奮する動機となっているのですから、
こういう子どもはしかってよいのですが、
普段の成績がよくない子どもは
しかってはいけないのです。

ところが、たいていは成績の悪い子ほど
親や先生はしかるので、
困ったことになるのです。

また、アメリカのニュージャージー州の
ヘンリー・ゴッダード教授は、
精神電気現象を応用した
エネルギー測定器によって、
しかるよりもほめることが
効果的になることを実証しています。

教授はかねてこの測定器によって、
子どもの勉強と疲労の関係を
研究していましたが、
その結果ほめることが
疲労の回復にたいへん役立つ
ことを
知ったのです。

勉強や作業で疲れている子どもに
「たいへん立派にできたね。
よくこれだけやったね」などと
ほめてやると、
疲労のために下がっていた
測定器のエネルギー曲線が、
グーンと上昇してきました。

ところが、反対にしかったり、
ばかにしたりすると、
この曲線が下降することが
明らかになったのです。

このことから言えることは、
できるだけしからなくてすむ環境を
作りだし、ほめる状況を
たくさん設けられるようにすることが
よい
ように思います。

そして、いちばんいけない態度は、
無関心です。

ほめもしなければしかりもしないという
態度は、一番いけません。

子どもの非行の原因の一番が
「とにかく親の関心をひきたかった」
です。

なお、このテーマは
シリーズで取り上げていくので、
次回以降でもっと深く考察していきます。

~人生の教科書 第73話
『シリーズしかる①』を参照~

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