子育ての知恵ぶろぐ

〜ヘーグル公式ブログ〜

2019年12月14日
by ヘーグル
第229回 子どもへの過度な期待が〇〇を生む はコメントを受け付けていません。

第229回 子どもへの過度な期待が〇〇を生む

熱心な教育ママである母親のもとで、
彼は育ちました。

彼に求められたのは、
父親と同じ道を歩むことでした。

父親は、東大法学部を卒業後、
農水事務次官まで上り詰めました。

父親の弟は東大付属病院で勤務し、
3人の姉妹たちも医療関係の夫を
持っていると言います。

彼にも当然、
多大な期待が寄せられました。

その期待に応えて、
彼は東京の最難関中学の一つである
駒場東邦中学校に合格しました。

しかし、ここから歯車が狂い始めます。

父親のようなエリートになれという
母親の教育に反発し始めます。

成績は低迷し、とうとう
何年に一人しか出ないと言われる
大学に行かない子どもになります。

彼は、ツイッターに
「私はいじめられ続けられ、
統合失調症になった。何とか復讐したい」
と書いていました。

母親のことを「愚母」と呼び、
ツイッターにも
「中2の時、初めて愚母を殴り倒した時の
快感は今でも覚えている」
「殺人許可証をもらったら
真っ先に愚母を殺す」
と書き込んでいます。

母親への敵意は、
相当なものだったようです。

ゲームを通じて知り合った人たちとの
ツイッターでは、
「両親はテストで悪い点をとると
玩具やプラモデルを壊す」
「子どもは親の所有物ではない」
「ストレスだらけの人生」

とも書き込んでいたそうです。

このことについて、
母親が検察官から問われると、
「勉強のことで
おもちゃを壊したことはない」
と話したそうです。

彼は高校を卒業後、
「代々木アニメーション学院」に通い、
その後「流通経済大学大学院」の
修士課程を修了しました。

父親のことは尊敬していて、
ゲーム仲間に「父親自慢」を
していました。

10年くらい都内で
一人暮らしをしていましたが、
ゲーム代や生活費はすべて
親が持っていました。

しかし、事件を起こされる10日前に
実家に戻った時にも、
母親を怨む気持ちは
変わっていなかったと言います。

ツイッターの内容を
週刊文春ではこう報じています。

「何が産んでくれた?
勝手に親の都合で産んだんだから
死ぬ最期の一秒まで
子どもに責任を持てと
言いたいんだ私は」と。

2019年6月に東京練馬区の自宅で
彼は父親に殺害されました。

彼の暴力は中2の時から始まり、
暴力はエスカレートしていきました。

彼の周りの子どもたちへの殺害を
予見した父親が思い余って
彼を殺害したのでした。

親が持つ子どもへの期待は、
誰にでもあるものです。

期待があるからこそ、
親としての様々なサポートが
できるのです。

しかし、
その期待があまりにも大きかったり、
半強制的に子どもが進んでいく道を
押し込めるようなことがあったとしたら
どうでしょう。

今回の事件は、極端な例かもしれません。

しかし、子どもに対する
過度な期待を持ってしまう親御さんは
少なくありません。

もっと、子どもの声を
素直に聞いてあげる環境が彼にあったら、
こんな悲劇は生まれなかったでしょう。

ここまでの経緯には至らないまでも、
子どもの心が壊れてしまうような結果を
招くことは少なくありません。

受験が過熱すればするほど、
その危険は増します。

「子どもは親の所有物ではない」
というフレーズは、ヘーグルが主催する
「親と子の共育大学第4講座と第9講座」
でも取り上げています。

子どもが幼少期であるときに、
親が子どもに対する接し方を
きちんと学んでいくことで、
このような悲劇は未然に防ぐことが
出来ます。

ヘーグルでは、2020年より
『親と子の共育大学』を再び開催し、
親と子が共に成長していける環境を
作ることへのお手伝いをします。

また、12月22日に開催される
「第8回父親セミナー」でも、
父親が子どもとの良いコミュニケーションを
確立するためのヒントをお伝えします。

2019年12月7日
by ヘーグル
第228回 子どもの「読解力」を伸ばすために幼児期に何をすべきか?① はコメントを受け付けていません。

第228回 子どもの「読解力」を伸ばすために幼児期に何をすべきか?①

1603622

経済協力開発機構(OECD)は、
2019年12月3日世界79カ国・地域の15歳、
約60万人の生徒を対象に2018年に行った
学習到達度調査(PISA)の結果を
発表
しました。

「数学的応用力」は前回の5位から6位に、
「科学的応用力」は前回の2位から5位に
なりました。

1位は北京・上海等、2位はシンガポール、
3位はマカオ(1~3位は、数学的応用力、
科学的応用力、読解力ともに同じでした)
です。

「数学的応用力」の4位は香港、
5位は台湾でした。

「科学的応用力」の4位はエストニアでした。

注目すべきなのは、
「読解力」の結果です。

日本は、2000年8位、2003年14位、
2006年15位、2009年8位、2012年に4位と
一度落ちた順位が回復傾向にありましたが、
2015年8位、2018年15位と
再び低下
したのです。

長期トレンドとしては、
統計的に有意な変化が見られない
「平坦」タイプとOECDは分析しているので、
深刻に嘆く必要はないと思いますが…。

文科省は、
読解力の自由記述形式の問題において、
自分の考えを他者に伝わるように
根拠を示して説明することに
引き続き課題がある
と言っています。

また、学校の日常の授業の中での
デジタル機器の使用率が、
OECD加盟国中で日本が最下位だったことも
浮き彫りにされました。

それでは、幼児期から子どもに確実に
「読解力」を身に着けさせるのには、
どうしたらいいのでしょうか。

それは、まずいろいろな文章を
暗唱することが大切
です。

言語は、「音」から始まります。

お母さんやお父さんの発する
言葉を聞くことから言語活動は始まります。

いろいろな絵本を
読み聞かせることから始まり、
好きな絵本を暗唱してみるのも
いいでしょう。

様々な文章に出会っていくことの
楽しさを味わえることが出来れば、
子どもにとってとても良い体験になります。

ヘーグルが発刊している
「プレミアム素読・暗唱文集1」の中に
収録されている100の詩や文章を
暗唱してみましょう。

これら100の作品は、
幼児が暗唱しやすいものを選んであります。

繰り返しが多かったり、
リズミカルであったりして、
子どもが親しみやすいように
構成されています。

何度もCDをかけてインプットしながら、
暗唱させてアウトプットさせます。

それに続く
「プレミアム素読・暗唱文集2(上・下)」は、
内容がハイレベルになっています。

ですから、
すぐに暗唱させるというのではなく、
CDをできるだけ多く聞かせて、
音のイメージを潜在意識に刷り込むことが
重要です。

段々慣れてきたら、
少しづつパートに分けて
暗唱させるようにします。

その際、内容的にも深い、
将来の「心の成長」にも通じるような
作品を中心に暗唱させます。

①「絶対語感」が作られる。

②「読解力」の土台が作られる。

③「人間学」の礎が作られる。

これら3つのことが同時に築かれるので、
非常に効率的に学習を進めること
が出来ます。

ここに、是非覚えたい作品を
ピックアップしますので、
参考にしてください。

「プレミアム素読・暗唱文集2(上)」

①江戸時代の文語文「怒りは敵と思え」から
 「大業をなす人」まで P74~115

②明治時代以降の文章「五箇条の御誓文」から
 「日本国憲法 前文」まで P118~135

③様々な文章「ダビデの歌」から
 「功徳力」まで P166~173

「プレミアム素読・暗唱文集2(下)」

①漢詩・漢文「偶成」から
 「朝三暮四」まで P194~211

②論語「学而第一」から
 堯曰第二十」まで  P218~301

③老子「第一章 真の道」から
 「第七十八章 弱は強に勝つ」P304~339

④三字経全部 P342~363

⑤「荘子」から最後まで P366~399 

暗唱できる文章が多くなると、
「読解力」の基盤の型が作られます。

「暗唱」ができたら、次は「暗写」です。

覚えた文章を書き出すことが、
次のステップです。

それは、作文力の基盤になります。

これから、今回のテーマは、
シリーズでお届けします。

2019年12月4日
by ヘーグル
第227回 「ヘーグル教育」で得られる真の価値とは? はコメントを受け付けていません。

第227回 「ヘーグル教育」で得られる真の価値とは?

1717274

先日、ヘーグルの卒業生が
遊びに来てくれました。

彼女は、MEPで中学受験をしました。

女子校の難関と言われる中学に進学しました。

中高時代は、バスケットボール部に入り、
部長も務めました。

学校の勉強とバスケットボールに
明け暮れる日々を送りました。

大学受験では、東京大学理科Ⅰ類に合格し、
工学部・システム創成学科に進みました。

慶応義塾大学経済学部、
早稲田大学政治経済学部にも
合格したそうです。

大学に入ってからは、
体育会系運動部に所属し、
メンバーからの推薦を受け、
第29代主将を務めました。

仲間からの人望がとても厚く、
友達が本当に多いそうです。

いつも笑顔な彼女の顔を見ていると、
それもうなずけます。

明るくて屈託のない、そして謙虚な態度は、
言い方は合っているかどうかわかりませんが、
「東大生らしくない子」です。

彼女が通った女子中高は、
難関で大変人気がある学校ですが、
今年の東大合格者は0です。

つまり、東大というよりも
慶応、早稲田のような難関大学に
進学する生徒が多い学校です。

そんな中で、
なぜ彼女が東大を目指したのかと言うと、
「大学の中でも最高と
言われるところに行けば、
一流の人に出会える確率は高くなるはず。
まずは、そんな人たちを見てみたい、
そして、そんな環境の中で勉強してみたい」
というのが動機だったそうです。

午前7時から11時までの4時間、
ほぼ毎日部活があると言います。

その後、大学の授業を受け、夜は週2〜3回、
東京で有名な英語塾で塾講師として
中学生に英語を教えています。

午後5時から8時迄が基本です
9時頃になることもあると言います。

彼女は、基本的に
睡眠時間は十分に確保するタイプだそうで、
6〜7時間は寝るそうです。

できるだけ食事を家で
家族が一緒に摂ることを大切にしています。

弟さんもいますが
(彼もMEPの卒業生で、
武蔵中高から東大文Ⅰに進学しました)、
とても仲がいいのです。

ヘーグルの授業が終わった時に、
姉弟が並んで座り、
それぞれの目標を決める時に、
お姉さんは弟の今の状況を考えて、
彼の目標を提示し、
彼もお姉さんの今の状況を考えて
彼女の目標を提示するのです。

それをお互いの顔を見ながら
決め合うのです。

よく喧嘩もするとは言いますが、
自立してお互いを尊重し合う仲の良さは、
はたから見ても羨ましい光景です。

大学4年になって、就職活動をしている時、
あるきっかけで国家試験一種の受験を
しようと思いついたそうです。

国家試験一種というのは、
ご存知の通りキャリア組と言われる
国家のエリート集団です。

大学別では東大生が最も多いのですが、
それでも難関中の難関です。

5,000人受けて50人しか受からない、
競争率100倍と言われている試験
です。

大学入学時に国試一種合格を目指す学生は、
予備校に通って対策をする学生も
少なくありません。

彼女が国試受験を決意したのは、
なんと試験本番の1ヶ月前だと言います。

無謀とも言える受験ですが、
友達が多いことを活かして、
わからないところを
聞いて回ったと言います。

友達も当然東大生。

とても要領よく短時間で端的に
教えてくれるそうです。

ヘーグルで右脳開発をやっていたおかげで、
分厚い過去問集をめくっていると、
試験に出そうな箇所が直感的にわかるので、
その部分を重点的に友達に聞きました
」と。

試験直前の1ヶ月間、
「部活や塾は休んだの?」と訊くと、
「部活は、自分が部長だから
休むわけにはいきません。
塾講師も一日も休みませんでした

と笑顔で答えてくれました。

そして、1ヶ月後の本番受験で見事合格!

そのあとは長期にわたる
5クルーの面接ラッシュも
(朝9時から夜の10時まで続くことも
あったそうですが)無事パスして、
経済産業省入省を果たしました

彼女が帰り際、
こんなことを言い残して去っていきました。

「もう12月になるのですが、
まだ卒論を書いていないのです。
12月中に仕上げなければならないので
頑張ります」と。

「理系学部でデータもたくさん
扱わなければならないのに、
1か月で本当に間に合うの?」
と訊くと、
「理系とは言ってもシステム創成学科なので、
文系的な雰囲気も併せ持っているので
大丈夫だと思います」。

とにかく、器が大きく、
彼女の中に秘めた力の大きさを感じました。

「脳」の構造が段違いで、
次元が違うというのを実感しました。

「ヘーグル教育のおかげです」
と言ってくれた一言に、
ジーンと来ました。

2019年11月27日
by ヘーグル
第226回 「当たり前」のことを 「当たり前に」できる子に はコメントを受け付けていません。

第226回 「当たり前」のことを 「当たり前に」できる子に

1443626

「無理が通れば道理が引っ込む」
ということわざがあります。

最近は、
まさしく無理つまり道理に合わないことが増え、
「赤信号みんなでわたれば怖くない」
状態になってきていています。

以前、公立小中学校の給食費の不払いが
随分前から問題になりました。

少し古いデータですが、
2012年度の全国の滞納額は
22億円以上にのぼりました。

滞納理由については、
「経済的に困窮して支払うゆとりのない」
という回答をする家庭がある一方、
「払う必要がない」と言って
理由なく支払拒否の回答をする保護者も
少なかったそうです。

中には給食費の支払を拒否していながら、
高級外車を乗り回している保護者もいたと
言います。

学校側は滞納している保護者に応対しきれず、
滞納分を校長らがポケットマネーで
立て替えていたといったケースも
あったそうです。

先日から話題となっている
「桜を見る会」の問題も、
「名簿はシュレッダーをかけた」
「請求された日にシュレッダーをかけたのは、
シュレッダーが空いていなかったから」。

これも
「無理が通れば道理が引っ込む」ケース
のような気がします。

当たり前のことが、
だんだん当たり前でなくなってくる
という感覚は非常に恐ろしいものです。

例えば、親と子の子育ての中にも、
「なんかこの会話って変じゃない」
というようなときがあると思います。

そんな違和感をそのまま流さず、
会話の内容を一つ一つ見つめてみては
いかかでしょうか。

それが「当たり前」のことだったはずです。

そして、子どもが当たり前のことを、
当たり前にする感覚を育てることが大切です。

子どもが育つ環境は、
昔と比べて大きく変化しています。

SNSが毎日当たり前のように
使われるようになり、
キャッシュレスもますます進んでいきます。

「当たり前」の感覚を育てるのは、
大人たちが意図的に機会を作るようにしない
と難しいことが多々あります。

そのような環境の変化を
できるだけ察知するように
心がけることから始まると思います。

~志のある人間に
第215回「話の腰 折るな」を参照~

2019年11月20日
by ヘーグル
第225回 子どもの心を育てるチャンスは「年末大掃除」 はコメントを受け付けていません。

第225回 子どもの心を育てるチャンスは「年末大掃除」

993081

あと残すこと1か月と少しで来年を迎えます。

新年を迎える前に行うのが大掃除です。

最近は、寒さが厳しくなる前から少しづつ
大掃除を始めるご家庭もあると聞きます。
この大掃除は、いろいろなことを
子どもに学ばせるチャンスです。

私が家庭教師をしているとき、
子どもに、通常の宿題に加えて
「年末の大掃除をきちんとやる」
という課題を出しました。
その子は言われたとおり、
きちんと掃除しました。

「やってみてどうだった?」と聞くと、
「照明を掃除したとき、器具がピカピカ光って、
とても明るくなったのでびっくりした」
というのです。
次に続く感想を聞いて、
私の方がもっとびっくりしてしまいました。

「先生、物って磨くと光るんだね」と。
その子の心の中で、磨く=光るということが
結びついた瞬間でした。

大人にとっては、磨けば光るというのは、
ごく当たり前のことですが、
子どもにとっては新たな発見であり、
新鮮な体験だったのです。

銀食器など、高級な食器は、
シルバーポリッシュで
しょっちゅう磨いていないと、
曇りが出てしまい、興ざめしてしまいます。

良い物であればあるほど、手がかかります。
子どもが朝起きた時に絶対にさせる習慣の一つに
「歯磨き」があります。

起きたら歯を磨くのは、
寝ている間に口の中に発生した雑菌を取り除き
衛生を保つことが大事だからです。

心についても「心を磨く」と言います。

「心を育てる」とも言いますが、
なぜ「心を磨く」というのでしょうか。

それは、「心は光らせる」必要があるからです。

いつもピカピカにして
光り輝くような状態にしておかないと、
すぐ曇りはじめ、
周りのものがよく見えなくなったり
くすんでしまったりします。

鏡やガラスと同じです。
大掃除の時に、
子どもにぜひ手伝わせてほしいのが
「窓ふき」です。

「窓ふき」は、できれば高性能な洗剤を使わず、
雑巾と水でやってください。
(子どもがかかわらない所は、
いつものように掃除していただいて結構ですが…)

まず、内側から拭き、その後外側を拭きます。

その時にかすかに汚れが残っているときに、
子どもに聞いてください。

「あれ、汚れが残っているね」

「うん、そうだね」

「じゃあ、内側をもう一度拭いてみようか」

「うん」

「あれ、まだ汚いね」

「じゃあ、外側が汚いのかも」

このような会話をしながら
作業を進めてください。
掃除が終わった時に、
「ああ、きれいになったね。
掃除をやっててどんなことに気がついた?」
と聞いてください。

「ガラスって不思議だよね。
外側が汚いと思って拭いても、
その汚れは内側だったり、
内側が汚いと思っても外側が汚かったり」
このような会話をしながら、
ガラスの内側を自分の心、
外側を他人(相手)の心に例えるのです。

「人は、何かがあると
他の人のせいにすることがよくあるけれど、
もしかしたら悪い(汚れている)のは
自分の方だということもあるということを
考えなければいけないね。
自分の心をいつもピカピカに磨いておかなければ、
どちらが汚れているかは
わからなくなってしまうよ」
と言ってあげるのです。
そして、毎日「心を磨く」一つの方法として、
へーグルが発刊している
「プレミアム素読・暗唱文集2」
の一節を音読したり、
Pre-MEPで学んでいる「呻吟語」を音読すると、
記憶力や読解力の基盤を作ることにもなり、
一石三鳥の効果を得られます。

音読するときは、
できるだけ大人数でやることが望ましいので、
家族全員でやると効果は倍増しますし、
続けやすくなります。