子育ての知恵ぶろぐ

〜ヘーグル公式ブログ〜

2018年12月19日
by ヘーグル
第189回「日本の中学生の7.5人に1人が不登校生!」 はコメントを受け付けていません。

第189回「日本の中学生の7.5人に1人が不登校生!」

636312

日本財団は2018年12月12日、
不登校の傾向にある中学生は
全国で推定33万人いるとする
調査結果を発表しました。

文部科学省が2017年度に把握した
不登校の中学生は全国で10万8999人です。

同省の調査は中学校や教育委員会が把握した
不登校の生徒数を集計したものです。
文科省と日本財団の数字を加算し、
「不登校」または「不登校傾向にある」
子どもの数は、43万人で、
全体の13.3%、7.5人に1人は不登校及び
不登校傾向にあることがわかりました。
日本財団の調査では
「年間に30日以上の欠席」とする
同省の定義にこだわらず、
保健室などに登校する生徒も含めました。

調査は学校になじんでいない
不登校の傾向にある中学生を
把握するため実施しました。

日本財団は中学生に直接、調査して
実態や本音を探りました。

日本財団の枡方瑞恵さんは
「不登校予備軍の存在が初めて浮かび上がった」
としています。

調査は10月にインターネットで実施し、
6,450人の中学生から回答を得ました。

全国の中学生は325万人であることから、
日本財団は回答の割合から換算し、
「1週間以上連続で欠席」
は1・8%(5万9921人)。

「保健室や校長室に通う教室外登校、
1カ月に5日以上の遅刻、早退などがある」
は4・0%(13万703人)。

「基本的に教室で過ごすが、
学校に通うことを苦痛に感じる(仮面登校)」
は4・4%(14万2161人)――に上ると
推計しました。
学校に行きたくない理由は
「授業がよくわからない」が目立ちました。

文科省は「家庭の状況」「友人関係」が
多数としており、
調査では異なる傾向が出ました。

調査のアドバイザーを務めた
不登校新聞の石井志昂東京編集局編集長は
「文科省の把握する不登校は氷山の一角です。
教室外登校のように形だけ
学校につなぎ留められている生徒もおり、
実態は深刻だ」と指摘しました。

不登校の問題は欠席そのものではありません。

欠席の背景には、いじめ、体罰、学習障害、
起立性調節障害などがあります。

こうした困難さを
「本人が抱え込まされていること」
こそが問題なのです。
不登校の子どもと日常的に接している
フリースクール全国ネットワーク
代表理事・江川和弥さんは、
たとえ年間30日以上の欠席がなくても、
不登校傾向になっていれば、
困難さを抱えている可能性があり、
すくなくとも
「主体的に学ぶことが不可能に近くなる」
と指摘しています。

というのも、いじめや教師との関係で
教室から心理的な居場所が奪われていれば、
学校でうまくやれている実感が持てず
「自分はダメだ」「もう未来がない」
と自分自身に失望するからです。

江川さんのもとに訪れた子どもたちも当初は、
学びに対する「絶望感が深かった」そうです。

不登校傾向のケースとしては、
「教室に入れず3年間、階段の踊り場で
すごしていた」(東京都)、
「学校へ行くと体調不良になる日が半年間、
続いた」(岩手県)という例があります。

国の調査では、
不登校は5年連続で増加を続け、
過去最多を記録しました。

今回の調査で明らかになったのは、
不登校となって「困難さ」が目に見えるのは、
氷山の一角だったということです。

不登校よりも3倍も多い30万人の中学生が、
目に見えないだけで苦しんでいるのかも
しれません。

2018年12月12日
by ヘーグル
第188回「子どもたちが大人になった時に必要な教育とは?」 はコメントを受け付けていません。

第188回「子どもたちが大人になった時に必要な教育とは?」

38a1e6737266e261c01fdd200ec4c152_ss

世界中の知識人から賞賛を浴び、
全世界で800万部を突破した
ベストセラー『サピエンス全史』は、
7万年という壮大なスケールで
人類史を描いています。

これを著述したのは、
イスラエルの歴史学者
ユヴァル・ノア・ハラリ氏です。

彼は、最近人類の未来像を描いた
『ホモ・デウス』を著しました。

この作品では、
人類が「ホモ・サピエンス」から
遺伝子工学やAI(人工知能)という
テクノロジーを武器に
「神の人」としての「ホモ・デウス」
(「デウス」というのはラテン語で「神」)
となる物語です。
ハラリ氏がこの本を書こうと思った理由は、
人類史上、最も重大な決断が
今まさになされようとしているから
なのです。

私たちは今、創造主のような力を
手にしつつあります。

40億年という長きにわたって、
生命は自然淘汰の法則に
支配されてきました。

それが、テクノロジーによって
切り崩されようとしているのです。

つまり、人類が科学によって
非有機的な生命体を創り出す時代が
幕を開けようとしているのです。

このような時代には、
自らの発明が世の中に
どのような影響をもたらすのかという
倫理上の問題までも含めて
理解する必要があります。
では、どのような世の中に
なっていくのでしょうか。

彼は、
「人類は少数の超人類と、
多くの無用者階級に分かれる」
と言います。

人類が今までに経験したものとは
比べものにならない
圧倒的な不平等な社会です。

2050年に世界や仕事が
どのようになっているのかは
誰にもわかりません。

どのようなスキルが必要で、
何を伝えればよいかもわかりません。

子どもたちが今、
学校で学んでいることの多くは、
彼らが40歳になる頃には
無意味になっている可能性が高いのです。
今までの人生の考え方は、
学生期に人間的なスキルや
職業的なスキルの基礎となる力を身につけ、
次にこの能力を活かして
世の中に出て生計を立て、
社会に貢献します。

しかし、こうした伝統的なモデルは、
2050年までにはまったく通用しないでしょう。

落ちこぼれとならないためには、
一生学び続け、自己を絶えず
刷新するしかないのです。

40歳になっても、50歳になっても、
60歳になっても
この自己変革が必要なのです。
現代の教育制度は、このように
不安定で緊張感に満ちた人生を
生きるようにはできていません。

子どもたちに教えなければならない
最も重要なことは、
変化にあらがうのではなく、
変化を前向きに受けいられるような
特性=強靭な精神力や
EQ(心の知能指数)の力を高めていくこと
なのです。

そして、目の前の状況が変わったら
それに柔軟に変化して対処できる軽快さが
必要なのです。

2018年12月5日
by ヘーグル
第187回「あなたの声がお子さんの心に届いていますか? 」 はコメントを受け付けていません。

第187回「あなたの声がお子さんの心に届いていますか? 」

1114599

普段、何気なく発している自分の「声」。

みなさんは、
自分の声を気にしたことがありますか?

今日はこの「声」ついて、
考えてみましょう。

ある小学校の先生のクラスが
学級崩壊状態に陥りました。

先生は「静かにしなさい」などと
いつも声をからして叫んでいたため、
喉を痛めてしまい、
病院で治療を受けるまでに
なってしまいました。

「これではいけない」と思い、
先生は自分の声の出し方を
見直すことにしました。

まず自分が学校で
どんな声で話しているかを知るために、
実際に自分の声を録音して
聴いてみました。

すると、自分では信じられないような
ヒステリックな声に聞こえて
驚いたそうです。

もっと楽に出せる声を意識して発声し、
それを録音して繰り返し聴いては、
自然な声に近づける訓練を続けました。

すると、
人が変わったような落ち着いた声になり、
その頃には学級崩壊も
自然とおさまったそうです。
これは、この春出版された
「声のサイエンス あの人の声は、
なぜ心を揺さぶるのか」
(山崎広子著、NHK出版新書)
で紹介されたエピソードです。

この本の著者は
心理学、音声学の研究者で、
音楽・音声ジャーナリストですが、
声によって相手が変わり、
自分もまた変わるということ、
そして自分の本当の声を見つけることが
いかに大切かということについて、
科学的かつ経験的なアプローチで
解明しています。

声は音声という音であり、
音より話し方の方が人に与える影響が
大きいと考えがちですが、
実際は、人の感情や性格が表れる
「話し方」を含めて「声」なので、
人に何か伝える際に声がいかに重要か
ということがわかります。

言い換えれば、「本物の声」が
もっとも他人を動かすということです。
それを証明するこんなエピソードもあります。

ショッピングモールで
調理器具の実演販売を担当した
メーカーの社員が、お客さんに
「どうぞ、○○の実演販売中です!
いかがですか!」と、
朝から大きな声で呼びかけていました。

でも、反応が今一つ良くありません。

そこで、午後からはトーンを落として
ふつうに語り掛けるようにしたところ、
振り向いて関心を示してくれるように
なったということです。
本物の声とは、
その人自身の心と身体を安定させる声です。

人間には
心身を正常で健康な状態に安定させる仕組みが
あります。

従って、本物の声とは
「無理なく自然に出る声」とも言えます。
こうした本物の声を見つけるには、
まず自分の声をICレコーダーなどに録音して、
客観的に聴いてみることです。

そして、声を発したときの状況や
心理状態と照らし合わせ、
どんなときに、どんな声になるかを
分析していきます。

その中で自分で「いいな」と思った声が
「本物の声」です。

本物の声を発見したら、
それが使われたときの状況を
もう一度思い出し、
その時の気持ちになって
意識的に声を出していきます。

これを繰り返すことで、
自分にとっての本物の声が
身についていきます。
約80%の人は
「自分の声を嫌いだ」と思っているという
調査結果もあります。

録音された自分の声を聴いて
「自分はこんな声ではない」
と否定している話を聞いたことは
ありませんか?

でも、たとえ嫌だと感じても、
なかには「いいな」と思う部分も
あるはずです。

それを生かすようにするのも
大事なことです。
みなさんが会社や家庭で使っている声は、
こうした意味で本物の声でしょうか。

無理に作ったり、
自分では気づかないうちに
他人に意図せぬ影響を
与えたりしていることはないでしょうか。

子育てにおいても、
「本物の声」で接するのは、とても重要です。

自分の声がお子さんの心に
本当に届いているかどうか、
見つめ直してみましょう。

「ウチの子は全然言うことを聞かない」
とこぼしている方は、
もしかしたら、
本物の声で話していないのかもしれません。

一度試しに自分の声を
客観的に聴き直してみてください。

きっと、新しい発見があるはずです。

2018年11月28日
by ヘーグル
第186回「暴れ小熊vs小皇帝の戦いが始まった」 はコメントを受け付けていません。

第186回「暴れ小熊vs小皇帝の戦いが始まった」

all

中国で悪質ないたずらをする子どもが
社会問題になっています。

彼らは「暴れ小熊(熊孩子)」と
呼ばれています。
33階建てのマンション屋上から
コンクリートブロックを投げ落として
バイクを破壊したり、
川を眺めている人を突き落としたり、
小学生が道に置かれたショベルカーに
乗り込んで動かし鉄の柵を破壊する、
など傍若無人な行動をしています。

駐車してあるポルシェの
屋根に乗って飛び跳ね、
自動販売機を壊してジュースを強奪と
やりたい放題です。
家族に対しても、ショッピングセンターで
「うるせえ、ババァ」と祖母の足を蹴り、
髪を引っ張って「おもちゃを買えよ」と
騒ぎます。

また、スマホに熱中していたところを
母親から注意されると、
その子は母親や祖母に殴る蹴るの暴行を
加えます。

また、ショッピングモールの中にある
エスカレーターでは、
手すりを滑り台代わりにして遊んでいます。

それを見ている母親は、注意するどころか
「すごい速いわね」と言って、
スマホで撮影していました。
「暴れ小熊」の問題は根が深いのです。

なぜ、親が怒らないのでしょうか。

彼らの親は一人っ子政策
(中国で1979年から2015年まで
施かれていた政策)時代に生まれ、
わがままに育てられた“小皇帝”たちです。

だから、しつけのやり方を知らず、
子どもをひどく甘やかし、
何でもありで育てています。

つまり、「暴れ小熊」を生む土壌を
親である“小皇帝”世代が
作り出しているのです。

「暴れ小熊」が、大熊になったら
さらに恐ろしい状況になります。
「暴れ小熊」に手を焼いた中国政府は、
更正させるテレビ番組を作ったり、
更正学校が官民協力で
設立したりしています。

中国政府は、「暴れ小熊」の親が
同政策の施行時期に産まれて
甘やかされて育てられた“小皇帝”が
子どもを甘やかし育てた結果としています。

周りの人が「暴れ小熊」を注意すると、
親の“小皇帝”が逆上するなど
散々な状態です。

幼稚園で起きた
子ども同士の喧嘩に怒った親が、
相手の子どもをビンタするという
事件が起きました。

この件では、
ビンタされた子の親も出てきて、
警察沙汰にもつれ込んだそうです。
大人になっても問題は続きます。

企業の就職説明会に父親がついてきて、
父親はなんと子どもの面接で、
面接官の質問に割り込み
逆質問を始めました。

「うちの子に給料を
いくら保障してくれるんだ?」

「職場の環境は?」

そしてその様子に、
初めは気まずそうにしていた子どもも
だんだん飽きてきたのか、
ケータイゲームを始めたそうです。

ある学生は、親の選んだ会社にしか
エントリーシートを送っていませんでした。

大学の学部も親が選んだそうです。

志望動機も親に書いてもらったそうです。

会社に入ってからも、
親に仕事をしてもらうのでしょうか。
そういう学生は
「自分が何をしたいのかわからない。
これから何の仕事をしたらいいのか
わかりません」と答え、
人事担当者を唖然とさせました。

この他にも、
履歴書等の書類も持ってこない学生も
多いのだとか。
子育てにおいて、
「甘やかし」というのは大変危険です。

また、幼少期の「しつけ」が大切で、
「正しいこと」をきちんと教えることも
重要です。

2018年11月21日
by ヘーグル
第185回「果敢に挑戦していく姿勢が未来を拓く」 はコメントを受け付けていません。

第185回「果敢に挑戦していく姿勢が未来を拓く」

3551eb85a01df950bde6d191ad7e4787_s

ヘーグルの教室もある
中東経済のハブ(中心地)として発展する
アラブ首長国連邦(UAE)のドバイ。

2020年には中東初の
国際博覧会(万博)を開く予定です。

それに向けた開発ラッシュが続きます。

野心的な成長戦略のもとで、
世界中のイノベーション(技術革新)を集める
「未来都市」はどんどん発展しています。

砂ぼこりが吹き荒れる広大な砂地の一角が
万博会場の建設予定地です。

2020年10月に開幕する万博には
日本を含む200以上の国、
国際機関などが参加し、
来場者数は前回ミラノ万博(2200万人)を
上回る2500万人を見込みます。

ドバイは、
万博でインフラ開発を加速させるほか、
日本を含む世界中の起業家から
技術とアイデアを募り、
ドバイでの実用化を条件に
資金援助する国家プロジェクトを
進めています。

ドバイが誇るのは、
「世界一」「世界初」であり、
「未来都市」の創造です。

昨年は空飛ぶドローンタクシーのテストを
開始しました。

また、現在開発中の次世代高速鉄道は、
気圧を下げて真空状態にした
巨大チューブの中を車両が走る仕組みで、
リニアを上回る
時速1,000キロでの走行が可能です。

現在、ドバイとUAEの首都アブダビの間は
車で2間かかりますが、
わずか12分に短縮するといいます。

2016年には世界初の3Dプリンター建築物が
完成しました。

2030年までに新規建築物の25%を
3Dプリンターで造る目標を掲げています。

電気自動車の普及を目指す中、
車に電力を直接供給する
特殊道路の開発も計画され、
人工知能(AI)を搭載した
ロボット警官の配備も進めています。

都市開発や技術革新に突き進み、
世界一の高層ビルなど
いたるところに
「世界一」、「世界初」がある
ドバイですが、
問題もあります。

2009年のドバイ・ショックで積み上がった
公的債務の縮小は進んでおらず、
財政状況は悪いままです。

無税国家として知られてきたが、
今年は付加価値税を初めて導入しました。

ただ、ドバイに見る積極姿勢には
注目すべき点がたくさんあります。

「脱・石油依存」を掲げ、
いち早く改革を続けています。
それに対し日本はどうでしょうか。

2017年度の日本の名目GDPは549兆円で、
6年連続で増加しています。

しかし、世界のGDPに占める日本の割合は
1994年時点で17.7%でしたが、
2017年時点では6.1%にとどまっています。

日本の一人当たりの名目GDPでは、
OECD加盟国の中では
1993年の2位から25位にまで低下しています。

国際的なグローバル競争の波に
乗り切れていないのが現状です。

14日に内閣府が発表した
2018年7~9月期のGDP速報値では、
年率換算では1.2%減となり
マイナス成長が2四半期ぶりとなりました。
このような
世界的な大変革期に来ている時代には、
積極的な攻めの姿勢が大事です。

子育てにおいても、
子どものマイナス面を見ていくのではなく、
これからの時代にどう生き抜き、
どう活躍していくのかを
その子の個性を中心に考えていくことが
必要です。