子育ての知恵ぶろぐ 第344回 哺乳瓶+電子レンジ=?

哺乳瓶+電子レンジ=?スーパーマーケットやコンビニでは
「プラスチック容器に入れたまま
電子レンジで加熱できる食品や弁当」
が販売されています。

また、調理した料理を
プラスチック容器に入れて
保存している人も多いと思います。

米国・ブラスカ大学リンカーン校で
土木環境工学科の博士課程に
在籍するカジ・アルバブ・フセイン氏らの
研究チームが、
「規制当局に承認されたプラスチック製の
食品容器を電子レンジで加熱すると、
膨大な数のプラスチック粒子が
放出される」
という実験結果を発表しました。

フセイン氏は以前から
哺乳瓶から放出される
マイクロプラスチックなどの研究
を
行っていましたが、
2021年に自身が父親になったとき、
赤ちゃん用の離乳食を入れる容器も
プラスチック製であることに気づきました。

多くの親がプラスチック製の
離乳食容器
を使っているにもかかわらず、
これらから放出される
プラスチック粒子についての研究は
なかったことから、
自らで実験することに決めたのです。

研究チームは
アメリカ食品医薬品局(FDA)が
承認しているポリプロピレン製の
離乳食容器や
ポリエチレン製の食品容器に、
水またはさまざまな食品を
シミュレートする3%の酢酸水を入れて、
1000Wの電子レンジで
3分間加熱しました。

加熱が終わった後、
研究チームは容器に入った液体に
どれほどのプラスチック粒子が
放出されたのかを分析しました。

実験結果を分析した研究チームは、
わずか1cm2のプラスチックから
422万個のマイクロプラスチック
(粒子の直径が1μm~5mm)と
21億1000万個ものナノプラスチック
(粒子の直径が1μm未満)が
液体に放出されると推定
しました。

電子レンジの加熱によって放出される
プラスチック粒子の数は、
容器や液体といったさまざまな要因に
左右されます。

しかし、容器に入った液体の量や
プラスチック粒子の放出数、
摂取する人の体重などを考慮すると、
「電子レンジで加熱した
プラスチック容器入りの液体を
飲んだり食品を食べたりする幼児」が、
相対的なプラスチック粒子の摂取量が
最も大きい
と研究チームは
指摘しています。

現時点では、微小なプラスチック粒子が
人体に及ぼす具体的な影響は
明らかになっていません。

しかし、研究チームが胚性腎細胞を
プラスチック容器から放出された
高濃度のプラスチック粒子にさらしたところ、
48時間後に全体の76.7%が
死亡したとのことです。

また、別の研究チームは
人間の細胞から作り出した
腸オルガノイド(ミニ臓器)を用いた実験で、
小さなプラスチック粒子は
腸オルガノイドの細胞に
取り込まれて侵入し、
炎症作用をもたらすことを
発見しています。

テフロン加工のフライパンに
傷がついたものを使用したとき、
プラスチック製のティーバッグ、
プラスチック製のまな板など、
私たちの身の回りには
たくさんのプラスチック製の製品があり、
それに頼っています。

乳幼児、幼児は
これから長い人生が待っていますが、
今一度どのような環境にあるのかを
考えなくてはいけないと思います。

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